知られざる研究者の生態



第141回(更新日:2015年12月25日)

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マトンです。今回が2015年最後の更新となります。今年も1年間どうもありがとうございました。

この1年は所属している研究チームが縮小したり仲良くしてくれた人たちが退職したりと色々と大変でしたが、マトン自身は比較的穏やかに過ごせました。

・・・と思っていました、昨日の出来事(以下参照)が起きるまでは。

Mさん(隣のグループのチーム・リーダー)『マトン君、いつも遅くまで頑張ってるね。君みたいな若い人が会社の将来を担ってくんだろうね。』

マトン『いえ、そんなことないです。今年中に終わらせたい作業があるので、今日だけちょっと遅くまで残ってるだけですよ。(ちょっと照れながら)』

Mさん『最近はAさん(マトンの上司)も早く帰ってるし、残って作業しても苦にならないよね。』

マトン『いえいえ・・・。(相変わらず毒舌な人だ・・・)』

Mさん『ところでマトン君、研究戦略部って部署は知ってるかい?』

マトン『えっと、僕たち研究所の研究テーマとかの管理をしてる部署ですよね。でも、何をしてるかあんまり・・・。そこにいる人たちのほとんどは研究所から移籍してるとは聞いてるんですが。』

Mさん『そうか、知らないか。』

マトン『・・・すみません。』

Mさん『いや、何をしてるかあまり知らないってのは、彼らが何も意味のあることをしてないからだ。君の責任ではない。』

マトン『え?』

Mさん『ま、はっきり言うとね、あの部署は研究所で使えなくなった中年社員の送り先になってるんだ。だがね、研究戦略というのは非常に重要ではある。だから、今の社長や重役たちは研究戦略部の位置づけを変えたいらしい。』

マトン『はあ・・・。』

Mさん『今の研究戦略部はダメな中年社員ばかりだが、まずは年齢構成から変えていこうと思っている。』

マトン『はあ・・・。』

Mさん『具体的には比較的若い人たちを研究戦略部に送って、そこで会社の研究プロジェクト全体を俯瞰できるような目を養ってもらいたいと上層部は考えてるんだ。』

マトン『はあ・・・。』

Mさん『ということで、来年度からマトン君に研究戦略部に行ってもらえないかなと思ってるんだ。まあ今は年末だし、返事は年明けでいいよ。あ、ちなみにこれはAさんには内緒ね。彼はこのこと全然知らないから。じゃ、よいお年を。』

マトン『・・・。』

・・・来年もよろしくお願いいたします

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