知られざる研究者の生態
Tweet第145回(更新日:2016年2月19日)
個人面談
マトンです。今は某企業で研究職をやっていますが、すぐに研究職ではなくなります(研究戦略部に異動になるので)。
さて、今回のマトンの異動はなぜか直属の上司であるチームリーダーAさんをすっ飛ばして話が進んでいたようです。(マトン自身もAさんに相談したりすると話がややこしくなりそうだったので、敢えて自分の異動の話はしてこなかった)
この日はマトンの異動が確定した翌日、Aさんに言われて個人面談をしたときの様子です。
Aさん『今日はなんで私と個人面談をすることになったかわかるかね。』
マトン『僕が担当している実験に何か問題があったのでしょうか。(敢えてすっとぼけてみた)』
Aさん『君の異動の件だ。(あからさまに不機嫌)』
マトン『僕が研究戦略部に異動になる件ですか?若手研究員が何人か異動になるようですが、僕の異動はAさんの強い意向なのでしょうか?Aさんの研究チームでもっと頑張りたかったのですが・・・。僕では力不足だったようで申し訳なく思っています。(あくまですっとぼけ)』
Aさん『え、いや?(意表をつく応答だったらしい)』
マトン『Aさんの下から抜けなければならないのはとても残念で悔しいのですが、Aさんに教わったことを生かして研究戦略部でも頑張りたいと思います。今までご指導ありがとうございました。今後も何かとお世話になるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。』
Aさん『いや、君は頑張っていたよ。君の異動は私も知らなかったんだ。君が異動の候補に上がっていると知っていたら引き止めたんだがね。私も残念だよ。』
マトン『そういっていただけるだけで嬉しいです。ありがとうございます。では異動になる日まで、頑張って実験します。』
Aさん『そうしてもらえると助かるよ。』
マトン『では失礼します。』
・・・先ほど聞いた情報ではAさんの研究グループは解体されることがほぼ確定しているようです。