知られざる研究者の生態



第103回(更新日:2014年6月6日)

集中砲火

マトンがいる研究グループが相変わらず悲惨なことになっています。

マトンはチームリーダーAさんが率いる研究グループに所属しているのですが、Aさんの大活躍(?)のおかげで担当プロジェクトがことごとく暗礁に乗り上げています。で、タイミングの悪い事に、近日開かれるであろう部署全体が関わる重要な会議で、このグループが担当プロジェクトの進捗を報告することになってしまいました。

以下は、グループ員が全員集まったミーティングの様子です。議題はその会議をどう乗り切るかで、「会議のための対策会議」といった感じでした。ちなみに、IさんとKさんは中堅社員で、このグループの現場の実験を取り仕切ってるっぽい人です(第50回を参照)。

Iさん『ですから、やはりチームリーダーであるAさんがプレゼンを担当すればいいと思うんですよね』

Aさん『ですが私の役割はマネージングなので、各プロジェクトの実験の細かいところは皆さんの方が詳しいはずですよ。いえ、詳しくあるべきなんです!(何故か興奮気味に)』

Iさん『その会議で聞かれそうな実験内容の質問は事前に予想しておけばいいだけだと思いますけど?もし当日、想定外の質問が来たら、そのときに私たちに聞けばいいんですよ。私たちも全員会議に出席してるんですから』

Kさん『私もIさんの意見に賛成です。やはりAさんが直接プレゼンをした方が自然だと思います』

Aさん『・・・。他の皆さんはどう思いますか?』

一同『・・・(みな無言だけど「お前がきちんと責任持ってプレゼンしろよ」っていう雰囲気)』

Aさん『わかりました。皆さん、私に矢面に立てと言いたいんですね』

・・・僕らの誰かを矢面に立たせるつもりだったんですか?

ページトップへ戻る

Copyright(C) BioMedサーカス.com, All Rights Reserved.