知られざる研究者の生態



第116回(更新日:2014年12月5日)

俺が決める

マトンです。どこかの会社で日々漫然と過ごしています。

マトンはチームリーダーAさんの研究グループに所属しているのですが、同じグループに所属している同期のB君が最近ちょっと疲れ気味でやつれてきました。で、それを見かねたKさん(同じグループの中堅社員で実質的に現場を仕切っていて常識的な判断が出来る人)がチームリーダーAさんに仕事の配分状況がおかしいことを直訴してきてくれました。

以下は、KさんとチームリーダーAさんの話し合いが終わったあと、Kさんが実験室に戻って来たときの様子です。

マトン『Kさんお疲れ様でした』

B君『すみません、僕のせいでご迷惑をおかけしてしまって』

Kさん『いや、いいよ。気にしないで』

マトン『で、どうでしたか?何か変わりそうですか?』

Kさん『どうだろうね。彼は話は聞いていたけど、グループの内情を理解したかどうかは微妙だね』

マトン『B君の負担が大きいということは理解してましたか?』

Kさん『どうかな。かなり明確に伝えたつもりではあるんだけどね。彼から戻ってきた言葉は『グループ内のリソースの配分を考えるのは僕の仕事です。君たちはそんなことは考えなくてもいいんです』だったからね。ま、これからは少しB君の仕事を僕も手伝うよ』

・・・Kさんがいなくなったらどうなるんだろう、とちょっと不安になった出来事でした

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