知られざる研究者の生態



第135回(更新日:2015年9月18日)

理想のリーダー

マトンです。某企業で研究をしていますが、いつまで研究職でいられるのか自信がなくなってきました。

前回、突然Kさんが会社を辞めると聞いて驚いたのですが、その後は特に大きな変化もなく毎日を過ごしています。ちなみに、Kさんは来春より某大学の講師として赴任するようで、今はまだ会社内でも一部の人しか知らないようです(でも、なぜか後輩のG君の耳には入っていた)。

退職の理由は、表向きはアカデミックな研究に戻りたくなったということなのですが、真の理由はAさん(Kさんやマトンが在籍している研究グループのリーダー)にほとほと愛想がつきたのと、研究所内の雰囲気がKさんの希望とどんどんと乖離していったことによるみたいです。

さて、この日は後輩G君が恒例の飲み会(最近はあんまり開催されてなかったのですが)に誘いにきました。

G君『マトンさん、色々と大変ですけど、こんなときだからこそ飲みましょう!』

マトン『そうだね。他の人も都合つきそう?』

G君『多分大丈夫です。いつものメンツは誰が辞めていくかの情報を既に知っているので、隠し事する必要なく盛り上がりましょうよ。』

マトン『そうなんだ。みんな情報早いね・・・。』

G君『ところで、議題ですけど』

マトン『今回も議題があるの?』

G君『もちろんですよ。今回は、ジブリ映画の登場人物で誰がリーダーに最も相応しいかを決めようと思ってるんです。僕は湯婆婆(千と千尋の神隠し)かドーラ船長(ラピュタ)の2択かと思ってるんですけどね。まあ、エボシ御前(もののけ姫)も悪くはないんですけど、やっぱりちょっと見劣りするかなって」

マトン『・・・』

G君『じゃ、そういうことでよろしくお願いします。マトンさんも誰がリーダーに相応しいか考えといてくださいね!』

・・・その後に開催された飲み会では、ナウシカの向こう見ずなところはリーダーとして不適だと散々叩かれていました。

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