知られざる研究者の生態



第53回(更新日:2012年8月29日)

同類憐みの令

マトンです。日本の某企業で働いています。上司のAさんをチームリーダーとした研究グループに所属しています。

この日は同じ研究グループにいるベテラン技術職であるJ師匠に実験技術を教わっていました。すると、怒ったような顔をしたB君が実験室に入ってきました。

マトン『どうしたの?何か不機嫌そうな顔をしているけど』

J師匠『なんや、またAに何か言われたのか?』

B君『いや、さっきC君と話してたんだけど・・・』

J師匠『Cってのは自分らと同期の奴か?自分が一番偉いというような態度を取ってる奴やろ。』

B君『そうなんですよ。彼がやっている実験のことを聞いていたら、「まあ、お前にはこんなこと言っても理解できないだろうけどな、もう少し勉強してからでないとディスカッションする気にならないな」みたいなことを言われたんですよ。どう思います?』

マトン『何か、彼の態度はどんどん酷くなってるね。偉そうに言っても大丈夫な人とヘコヘコ頭を下げて媚を売ろうとする人とか決めてそう』

J師匠『ほっとけ、そんな奴。どうせ将来はAみたいな奴にしかならんのや。憐れな奴や。今のAを見てれば自分らもそう思うやろ』


・・・確かに。

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