知られざる研究者の生態



第60回(更新日:2012年10月24日)

空気を読むしかない

マトンです。今日は同じ部署にいるチームリーダーMさんについてのお話です。

チームリーダーMさんもマトンの上司であるチームリーダーAさんと同じく研究チームのリーダーをしています。MさんはAさんとは違って、非常に優秀です。優秀なのですが、優秀すぎて普通の社員の気持ちがわからないという噂があります。ですが、マトンとしてはその表現は適切ではなく、Mさんは優秀だからこそ普通の社員の気持ちや考えを完璧に理解した上で絶妙な意地悪をして楽しんでいるような気がします。

で、ある日、そんなMさんから話しかけられました。

Mさん『マトン君、元気かい?そっちのチームは色々と大変だって聞いてるけど』

マトン『そうですね。最初は色々と大変でしたけど、最近はなれたので大丈夫です。ありがとうございます』

Mさん『ところで質問があるのだけど、この部署は昔は輪読会みたいな勉強会をしていたんだよ、若い人を中心にね。でも今はなくなってるらしいね』

マトン『僕が入社したときはもうなかったですね。何らかの勉強会があったほうがチームを超えて横のつながりも出来るしいいのかなとも思いますけど』

Mさん『お、いいところに気づいたね。まさにそうなんだよ。しかも、今のチームリーダーやその一歩手前の社員はダメな奴ばかりだから、若い人が自発的に勉強会を開いていると聞いたら、少しは焦るんじゃないかとも思ってるんだよ』

マトン『はぁ』

Mさん『だからね、マトン君にぜひリーダーシップを発揮してもらって、この部署の若い人たちで勉強会を開いてもらいたいんだよね』

マトン『はぁ』

Mさん『あ、でも就業時間中は実験とか通常業務で忙しいと思うから時間設定は気をつけてね』

マトン『はぁ』

Mさん『あ、それと、自主的に勉強するということが大事だから、私から何か言われたからとかっていうのは良くないと思うよ。もちろん何か困ったら手伝うけどね。あくまで自主的に若い人が集まって勉強しているっていうことにしておいてね』


・・・それってサービズ残(以下略)

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