知られざる研究者の生態



第76回(更新日:2013年4月18日)

論理のすり替え

マトンです。どこかの会社でチームリーダーAさんの下で働いています。

さて、本日は隣の研究グループのSさんと会話していたときのことをご紹介します。Sさんはマトンよりも少し先に入社した女性研究者です。穏やかな感じで時々天然ボケを発揮しますが、時に予測不能な面白いネタを提供してくれる素晴らしい先輩です。

Sさん『あ、マトン君に伝えたいことがあったんだ』

マトン『なんでしょうか』

Sさん『こないだインターネットでアメリカの4コマ漫画を見たんだけどね、それが面白かったの』

マトン『どんな内容だったんですか?』

Sさん『B級映画よりも酷いSFっぽい内容なんだけど、何か宇宙から地球にエイリアンが攻めてくるって背景なの。それでね、地球防衛軍みたいなところが対策会議をしている内容だったの』

マトン『どんな会議なんですか?』

Sさん『エイリアンの宇宙船は水に入れないから、重要都市を水で囲もうという戦略を立てていてね、一番偉い人が「それだけだと不安だ、他に案はないか」と聞いているの』

マトン『へえ』

Sさん『でね、登場人物が偉い人の他に二人いて、常識人と変な人なんだけど、変な人が「虎を水に入れればエイリアンが来ても撃退できる!」って提案するの』

マトン『変な提案ですね』

Sさん『で、常識人が「虎を水に入れたら溺れませんか?」って聞くの。そうしたら変な人は「虎に泳ぎを覚えさせればいいんだよ!」って反論するの』

マトン『カオスな会議ですね』

Sさん『で、呆れた常識人が「水に入れる動物はワニじゃだめなんですか?」って聞くの。そうしたら変な人は「泳ぎを覚えた虎に食べられちゃうじゃん、そんなのダメだよ」って呆れ顔で言うの』

マトン『ますますカオスですね』

Sさん『でね、何でこの話をマトン君にしたかって言うと、マトン君のグループの会議ってこういう感じなんじゃないかなって思ったからなんだ。この変な人ってチームリーダーAさんみたいじゃない?』

・・・まさにその通りです。

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