医学生物学研究者のための英文履歴書作成講座



第4回(更新日:2012年2月7日)

英文履歴書のフォーマット

連載第1回目で述べましたが、英文履歴書は日本語履歴書と違って定まったフォーマット(形式)がありません。しかし、一般的に用いられるフォーマットというものは存在します。また、多くの人が失敗する良くないフォーマットというものもあります。そこで今回から数回に渡り、英文履歴書の作成をする上での「入れるべき項目」と「間違いやすいミス」をご紹介します。

はじめに、英文履歴書はMicrosoft Wordで作成すると良いでしょう。ただし、採用担当者に履歴書(電子ファイル)を送るときはPDF形式に変換することをお勧めします。PDF形式ですと、OSなどに関わらず閲覧が可能となり、また送付先で履歴書の内容を変更される恐れがありません。

さて、実際に英文履歴書を作成するに当たり注意する点が二つあります。

一つはファイル名です。よく「CV.pdf」と名前をつける人がいるのですが、これは避けた方が無難です。一般に、採用担当者は短期間で大量に履歴書を受け取ります。そのようなとき、ファイル名から名前がわからない履歴書は印象が悪くなってしまいます。そのため、履歴書のファイル名は「TaroYAMADA_CV.pdf」という形で名前がわかるようにすることが重要です。

二つ目は、全ページに名前とページ番号を入れる必要があるということです。これは、仮に採用担当者が履歴書を印刷した場合にベージがバラバラになったときのことを考えてのことです。Microsoft Wordの場合、上方にある「挿入(Insert)」の「ページ番号(Page Numbers)」から各ページに続き番号を加えることが出来ます。また、各ページに自分の名前を入れる場合は、ヘッダー領域(上方)の右に名前を入れると良いでしょう。どのような形式で名前を入れるかは自由ですが、特にこだわりのない場合はファイル名と同じ「TaroYAMADA_CV」と入れてイタリック体にしておくと間違いがありません。ヘッダー領域への文字の挿入は、Microsoft Wordの場合、上方にある「表示(View)」の「ヘッダーとフッター(Header and Footer)」を選択することで出来ます。

 それでは今回のまとめです。

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1.英文履歴書には決まったフォーマットはないが、好まれる/好まれないフォーマットはある
2.英文履歴書の作成はMicrosoft Wordで作成し、電子ファイルを送るときはPDF形式に変換すると良い
3.ファイル名には名前を入れ、各ページの上部に自分の名前を、下部にページ番号を記載するのを忘れないようにする
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 次回も引き続き、英文履歴書のフォーマットについてご紹介していきます。


執筆者:BioMedEigo, LLC

BioMedEigo, LLC(http://biomedeigo.com
医学生物学分野の日本人研究者を語学面でサポートすることを目的として、ハーバード大学医学部に在籍する研究者らが設立した会社です。 Twitter(http://twitter.com/#!/BioMedEigo)で英文履歴書作成のtipsなどを紹介しています。

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