医学生物学研究者のための英文履歴書作成講座



第6回(更新日:2012年9月27日)

英文履歴書のフォーマット:1ページ目の項目

英文履歴書は守るべきルールはありませんが、良く用いられるフォーマットは存在します。
 (もし提出先から指定があれば、それに従う必要はあります)

一般的に、履歴書の1ページ目は事務的な情報を記載します。具体例を以下に示します。


・履歴書を作成した年月日(更新した年月日)
・氏名(前回ご紹介したように学位も記載しましょう)
・現在の職場の住所
・連絡先メールアドレスと電話番号
・学歴(研究者の場合、学士からの記載が一般的です)
・職歴(学生時代のバイトなどは研究に関係がなければ記載する必要はありません)
・免許(医師免許などの国家資格。運転免許等の研究に関係のないことは記載する必要はありません)

通常は、上記の項目だけで1ページ目が終わると思います。これら項目で日本人になじみの薄いものは職歴だと思います。なぜならば、日本では終身雇用制がまだ残っているからです。ですが、英語圏では職を移ることがある意味で当然なので、この項目が一つだけですと少し寂しく感じられることもあります。そのため、もし学生時代にTA(teaching assistant)の経験があったり、学術雑誌のEditorial Boardのメンバーになっていた場合は、それらを職歴に加えることも可能です。

また、ポスドクとして米国もしくは英国に留学することを目的とした履歴書であれば、Place of Birthの項目を作成して自分が日本人であることを明確にするのも良いと思います。日本人研究者は海外では評判が良いので、アカデミアでポスドクの職を探す場合は、日本人ということはそれだけで武器になります。

英文履歴書は決まったルールがないので、積極的に自らの経歴を飾っていくことをしなければ非常にシンプルで見栄えのしないものになってしまいます。日本人的感覚で言えば、少しくらい大げさに自分を見せるという態度で臨んでも問題はありません。

次回は2ページ目以降に記載する項目について見ていこうと思います。


執筆者:BioMedEigo, LLC

BioMedEigo, LLC(http://biomedeigo.com
医学生物学分野の日本人研究者を語学面でサポートすることを目的として、ハーバード大学医学部に在籍する研究者らが設立した会社です。 Twitter(http://twitter.com/#!/BioMedEigo)で英文履歴書作成のtipsなどを紹介しています。

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