医学生物学研究者のための英文履歴書作成講座



第8回(更新日:2012年11月16日)

自らの経歴を文章で記す

日本人研究者が英文履歴書を作成する場合、どうしても「事実を項目ごとに列挙する」という形式になってしまいます。しかし、それでは余程の業績がなければ採用を担当している人の目には引っかかりません。さらに言えば、採用担当者は「業績のみ」を判断基準として見ているわけではないので、仮に業績が素晴らしいものであっても、一般的な英文履歴書を作成している他の求職者よりも「アピール度合い」で負けてしまいます。

英文履歴書には定まったフォーマットはありませんが、それでも一般的に必要とされている項目があります。その中で、日本人研究者が作成した英文履歴書に見られない項目があります。代表的なものが、「Narrative Report」と呼ばれる項目です。

これは、自分という研究者がどのようなものかを「文章」で記載する項目で、長過ぎてもよくありません。一般にはページの半分強といったところです。文字数で言えば、500 wordsを超えない程度が妥当です。

とは言え、自分という研究者を文章で書くということは、多くの日本人研究者にとっては経験がないと思います。しかも、それを英語で書くとなると、I am ...で筆が止まってしまう人も多いのではないでしょうか。

日本人の場合、自分を魅力的に言葉でアピールするということを避ける傾向にあります。また、そういうアピールする人をよく思わない人もいます。それはそれで日本文化の美徳とも言えるのかもしれませんが、求職のための英文履歴書を作成するという点においては、そのような態度はあまり良い結果をもたらしません。

そのため、まずは自分という研究者を見ず知らずの人にアピールする目的で日本語で良いので文章を書いてみましょう。次回にNarrative Reportsに「入れるべき項目」と「入れてはいけない項目」を列挙しますが、まずはA4サイズ(もしくはレターサイズ)で1枚以内を目処にNarrative Reports(日本語版)を作成してみることをお勧めします。


執筆者:BioMedEigo, LLC

BioMedEigo, LLC(http://biomedeigo.com
医学生物学分野の日本人研究者を語学面でサポートすることを目的として、ハーバード大学医学部に在籍する研究者らが設立した会社です。 Twitter(http://twitter.com/#!/BioMedEigo)で英文履歴書作成のtipsなどを紹介しています。

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