博士女子のための就職活動Tips



第7回(更新日:2012年8月20日)

学生同士の情報交換

「第1回:はじめに」から読む

就職活動はある意味で情報戦となる側面があります。しかし、就職活動をしている学生同士の情報交換については難しい問題だと思います。

博士女子の就職(主には研究職)という、全国的に見ても採用枠の少ない職種ですから、 それこそ同じ学部の誰々さんと自分とが天秤にかけられることもありえます。 下手に情報を提供して、それで自分が蹴落とされたら嫌だと思うのは自然な感情です。

ただ、基本的にはみんなその辺は暗黙の了解もあるのかも知れません。 例えば、同じ日に面接に出かけた者同士、 控え室は同じで、 一人ずつ順番に面接が行われていくわけですが、 先に面接を終えて控え室に戻ってきた学生に対して、 これから面接を受けようとする学生は、 面接でどんなことを聞かれたのか、などと 具体的に尋ねることはなかったように思います。私自身も、先に面接を終えた学生に、もしも私がそんなことを尋ねたらそれはフェアじゃないと思ったことは尋ねませんでした。

逆に、情報をもらって助かったなと思ったこともあります。ある企業の説明会の案内はがきが私宛には届いていなくて、知らない間にその説明会が終わってしまっていたことがありました。後日、その説明会に出席していた同級生が、「この前の説明会、来てなかったね。名前の書いた席はあったのに」と教えてくれて、初めて私宛の郵便が郵便事故で届かなかったということに気がつきました

何となくみんな自分にとって損にならなくてなおかつ 良心的な範囲でお互いに情報交換をしていたように思います。私はそれは望ましいと思います。

*本連載は、2008年と2009年に都内で配布された「理系女子のための就職活動応援パンフレット」の一部を改変したものです。

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