博士女子のための就職活動Tips



第10回(更新日:2012年9月17日)

同じ能力なら女性の方が損?

「第1回:はじめに」から読む

就職活動のときに私が聞いた言葉で驚いたものに「就職面接をしていると大体女性の方が優秀なんだよね、だから何も考えずに上からピックアップすると女の子ばかりになっちゃって困ってしまうんだよね」という就職担当者の台詞ががあります。

これは某企業の会社説明会のときに聞いたもの(どういった経緯で耳にしたかは内緒にさせてください)なのですが、実は同じようなことは友達も聞いていたようで(別の会社です)、全ての会社がそうでないとしても、こういう会社もそれなりにあるのかなあと思っています。

確かに、就職活動のときを思い返してみると、同じ学部でも女子の方が男子よりも準備に力を入れていたし、面接のときも女子は自己紹介や志望動機をよどみなく話していて、質問にもハキハキと答えていたように思います。そして、その割には男子の方が採用されていたりと不思議だなと思っていました。

こういったことを聞いたときは、それって男女差別では?と思って少しモヤモヤした気持ちになったのですが、今になって思えば、就職活動はあくまで会社が欲しい人材を採用する、ということだから、こちらの都合よりも会社の都合(この場合は能力よりも男女比)が優先されても仕方がないのかもしれません。

今まさに就職活動をしている博士女子の皆さんは、こういったことを聞くと不公平に思ってあまり良い気持ちはしないかもしれませんが、逆に考えると、そういったこと(候補者の能力よりも男女比といった表向きのこと)を気にする会社は、きっと社内もそういうルールで動いているのでしょうし、将来的にもそんなに明るいとは思えないような気がします。なので、そんな会社からは採用されなくてラッキーといった気持ちで次に進むのが良いと私は思います。

*本連載は、2008年と2009年に都内で配布された「理系女子のための就職活動応援パンフレット」の一部を改変したものです。

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