博士女子のための就職活動Tips



第11回(更新日:2012年9月24日)

大企業か中小企業か

「第1回:はじめに」から読む

大企業に挑戦するか、中小企業で手堅く行くか、というのは、私が就職活動しているときも周りなどで時々話題になっていました。でも私はその議論はあまり意味がないんじゃないかなと思っています。

綺麗事っぽく聞こえますが、働く会社は“大きいか小さいか”や“ネームバリュー”だけで決めてしまうのはどうかと思います。もちろん、周りから眺めて会社のことをコメントするのであれば、会社の大小は大事な評価基準になると思います。しかし、いざ自分が働くとなると別のことにも目を向けた方がいいかなと思います。特に人間関係などは、大企業ですと色々と問題があるところもあると聞きます。

ただ、大企業には中小企業にはない良い面ももちろんあります。お給料もそうですし、福利厚生や社会的地位というものも、俗物的な発想で恥ずかしいのですが、大企業はやはり素晴らしいです。

また、そもそも中小企業では博士課程の人を募集していないなんてこともあります。女性博士なら尚の事お呼びでないという会社もあります。私も門前払いをくらって寂しい思いをしたことがあります。

結局のところは自分が何を求めているか、に尽きると思いますので、あれこれ履歴書を送るというもの悪くはありませんが、就職活動で苦労していたら一歩立ち止まって自分が就職したい会社はどんなものなのかを考えてみると良いと思います。

あと、できれば、その会社で働いている先輩に会ってみることをお勧めします。表には出てこないメリット・デメリットを教えてくれると思います。もし仮に直接知っている先輩がいない場合でも、なんらかのツテで実際に働いている社員さんとお話できるように頑張るのも無駄ではないと私は思います。

*本連載は、2008年と2009年に都内で配布された「理系女子のための就職活動応援パンフレット」の一部を改変したものです。

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