博士女子のための就職活動Tips



第12回(更新日:2012年10月15日)

どうしても内定がとれない場合

「第1回:はじめに」から読む

どんなに頑張っても内定が取れないという人はいます。特に、博士女子という特殊なバックグラウンドを持った人ですと、それなりの割合で会社から全くお呼びのかからない人が出てきてしまうものです。

内定を取れていない状態は非常に不安です。私も内定が出るまでは、自分は今後どうなってしまうんだろうと常に不安でした。特に夜一人でベッドの上で横になっていると、思考がどんどんマイナス方向に進み、いてもたってもいられない状態でした。

内定がとれない要因は、(1)自分に責任がある、と(2)社会環境に原因がある、の二つに分けられると思います。一般論では内定が取れない人というのは求職者自身の問題だと言われますが、こと博士女子に限って言えば、私は社会の仕組み的にそもそも採用枠が少ないことが一番の原因であると思っています(もちろん、自分自身に問題のある人もいますが・・・)。

そのため、仮に内定がない状態でも、自分を責めるのは極力控えた方がいいと思います。内定がないことを恥ずかしく思う気持ちは自分もそうだったのでよくわかるのですが、敢えて開き直り、自分は内定がまだないから良い話(ツテとかコネ)があったら教えて、と同期や会社に入った先輩もしくは同じ学部の先生たちにカミングアウトしてしまうのも悪くはないと思います。意外なところから思わぬチャンスがやってきたということは就職活動においては珍しくありません。

また、どうしても内定がとれなさそうだということになりそうでしたら、いっそのこと博士ということを積極的に活用して海外に出るのもありかもしれません。海外ですと日本とは違って博士の扱いは悪くないので、新しい道が開かれるかもしれません。いずれにしても、内定が取れていなくても自分を卑下するのだけはやめて、前向きに頑張って行くのが良いと思います。

*本連載は、2008年と2009年に都内で配布された「理系女子のための就職活動応援パンフレット」の一部を改変・加筆したものです。

ページトップへ戻る

Copyright(C) BioMedサーカス.com, All Rights Reserved.