教授と僕の研究人生相談所



第35回(更新日:2015年1月5日)

研究室のボスとの恋愛はハイリスクハイリターンだ 1ページ目/全2ページ

僕「新年あけましておめでとうございます。2015年もどうぞよろしくお願いします」

教授「まだ2014年だが?」

僕「今が2014年なのは知ってますけど、これが掲載されるのは年明けになるんです」

教授「そうか。クリスマスが寂しすぎて君がおかしくなったのかと心配したよ」

僕「・・・」

教授「で、来年もこれをやるのか?」

僕「はい、2015年もお願いします」

教授「君も僕も『魂の限界まで頑張った』から、この連載はもう終わってもいいんじゃないか?」

僕「教授からSTAP騒動の話題を振ってくるのは珍しいですね」

教授「そのセリフだけでSTAP騒動の話題だとわかるのか、君は?相変わらずSTAP騒動が好きだな。ま、STAP騒動は、この業界だけではなく2014年の日本を騒がせた話題だから仕方がないか。俺の研究室の奴らも今回の会見などに関して色々と言っていたしな。とは言っても、年末の騒動に関しては、俺はニュースでしか見ていない。12月末に理研は何回か会見も行っていたようだが、俺は新聞社が文字に起こしたものしか読んでいないしな」

僕「率直なところ、教授はどう思いましたか?」

教授「ん、会見か?」

僕「えっと、会見もですが、今回のSTAP騒動の結末とかどうなんでしょうか?」

教授「一種の喜劇だな。ま、今後は実験ノートへのチェックが全国的に厳しくなるし、一方で、世に出てくる捏造論文の手法はより巧妙になるから、君ら若い研究者にとっては、悲劇かもしれんな。御愁傷様」

僕「え?」

教授「ということで読者からの相談に移るか」

僕「え、もう少し解説を・・・」

教授「この連載はSTAP騒動を議論する場ではないぞ。そんなのは巷に溢れる研究者ブログやら何やらを読めばいいんじゃないか?」

僕「でも・・・。せめて、何で喜劇なのかをもう少し教えていただければと」

教授「ふん、ドヤ顔の理研がマスコミを巻き込んで夢の万能細胞だとお祭り騒ぎをしたのに、すぐに捏造だと第三者から突っ込まれ、一緒にお祭り騒ぎをしたマスコミが今度はアタフタしてる理研を追及してるんだぞ。これは滑稽ではないのかね?」

僕「確かに」

教授「しかも件の筆頭著者は夏くらいに単独会見で公の場に出てきたのに、今回は出てこない。それどころか依願退職を理研が認めてるからな。STAP細胞がなく、論文が不正だと理研が認めてるのに、それを引きおこした人間を処分しないまま、本人の希望通りに退職させるとは笑うしかないだろう」

僕「理研は本人の精神状態を考慮して、というようなことを言ってるみたいですけど。笹井博士のようなことは避けたかったんではないでしょうか」

教授「理研が設定した検証実験の期限はまだ先だ。だから本来ならまだ時間はあるはずなんだ。それを前倒しでストップさせるのであれば、そういう処分関係もきちんとしておくのが普通だ」

僕「確かに」

教授「しかも、『今回の検証実験は科学的ではない』などと発言した奴が検証チームにいたろ?検証実験の方法に異議があるなら最初に言えばいいんだよ。会見の終わりに『最後っ屁』のように言い捨てて逃げるのは意味がわからんね。そもそも、あんな捏造論文は科学とは縁遠いのに、それを検証するのに科学的なのが大事とか笑うしかない。理研は研究機関からお笑い機関にでもなるつもりなんじゃないか?」

僕「辛辣ですね」

教授「そうか?ま、理研から出る論文は質の高いものが多かったのに残念ではあるね。でも、これからは質の高いお笑いを提供してくれるように期待してるよ」

僕「・・・」

教授「ということで相談に移るぞ。今回はこれにするか」

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