教授と僕の研究人生相談所



第42回(更新日:2015年4月13日)

金は強い&エリートは極論に走りがちだ 1ページ目/全2ページ

教授「今日は二つ相談に答えるぞ。相談に答えるペースを上げないと君が毎回持ってくる相談メールの数が全然減らないからな」

僕「はい、お願いします。有り難いことに、最近はまた相談をいただくペースが上がってきましたからね」

教授「本当にこういった相談メールは読者が送ってきてるのか?君や編集部が準備してるんじゃないのか?」

僕「いえいえ、そんなことないですよ」

教授「ふん、まあいい。じゃあ最初の相談はこれにしよう」

僕「大学3年生からの相談ですね。このメールを受け取ったのは今年の2月なので今はもう大学4年生に進級されてると思いますが。相談を取り上げるのが遅くなってしまってすみません」

教授「ま、こういうコーナーでは相談メールを送ってから実際に答えてもらうまでのタイムラグがあるのは仕方がないだろう。とはいえ、取り上げるまでに時間がかかってしまったことに対しては、俺も申し訳ない気持ちは持っている」

僕「で、相談内容なのですが、この相談者の方は、大学4年生になってから本格的に配属された研究室での研究が始まる予定らしいのですが、教授に研究者として生きていくために必要なものを教えてもらいたいのです」

教授「金、コネ、運の3つだ。以上。では次の相談に移るぞ」

僕「いえいえいえ、そんな適当に答えてしまっては相談者が可哀想ですよ」

教授「なんだ、俺の回答が適当だと思ってるのか?俺は本心から答えてるぞ。金もコネも運も、いずれも研究者として生きていくためには必要不可欠だ」

僕「ですが、しかし・・・」

教授「金は常に必要だよ。研究費としても生活費としても。これがないと何も始まらないと言っても過言ではない。日本人のボンボンは金の強さについて無頓着な奴が多すぎる。金があるというのは、それだけで強力な武器だ。金があれば、自分がアホでも優秀な研究者を雇って素晴らしい研究成果を出すことが出来る。そして、そうすることで、周りのアホな奴らは素晴らしい研究者だと評価してくれる」

僕「また過激な問題発言を・・・」

教授「そしてコネも同様に重要だ。コネがあれば職も研究費も論文もゲットできる。実際に、コネだけで研究者として生きてる奴がいるだろう。運というのも大事だ。運がなければ、どんなに頑張っても良い方向に進まないことがある。運も実力のうち、というのは紛れもない事実だ。昔の格言やら諺には、学ぶべきところが多いね」

僕「ですが、教授が以前に紹介してくださった山中博士の本には、VisionとWork Hardが大事だと書かれていましたが・・・」

教授「ふん、それは“優秀な”研究者になるため、もしくは人類に影響を与えるような研究成果を出すことに必要不可欠な要素だろ。俺が言ってるのは研究者として生きるために必要なものだ」

僕「それは屁理屈なのでは・・・」

教授「まあ君がどう思おうとよい。俺は研究者として生きていくために必要なものと聞かれたら、いつも金・コネ・運と答えているよ。それがあれば、研究に興味がなくても、研究のことをあんまり知らなくても研究者として生きていける。ま、この相談者の学生が“優秀な”研究者になりたいのであれば、金・コネ・運を手に入れる方法を考えながら、しっかりとしたビジョンを持ち猛烈に働けばよい」

僕「わかりました。ありがとうございます。で、今日はもう一つ相談に答えていただけるのでしょうか?」

教授「そのつもりだ」

僕「これとかどうでしょうか?」

教授「なかなかに苦しい相談だな」

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