教授と僕の研究人生相談所



第49回(更新日:2015年7月20日)

STAP騒動はもうウンザリだ 1ページ目/全2ページ

僕「教授、今日は本題に入る前にひとつだけよろしいでしょうか」

教授「よろしくない」

僕「これ、こないだ近所のスーパーで新しく売り始めたお菓子なんですけど、美味しかったんで教授にお渡ししようかと思って買ってきました。よろしかったらどうぞ」

教授「じゃあ話を聞こうか」

僕「例のSTAP騒動の続報なんですけど」

教授「60万円だかなんかを理研に返還したんだろ。法的強制力はないのに勿体ない話だ。俺ならそんな金は返さないで酒を飲むことに使うね」

僕「え、ご存知だったんですか?」

教授「たまたまニュースを見たら報道してたな。STAP関係は今でもまだニュースになるんだな」

僕「STAP騒動は日本中で話題になりましたから、今でもニュースの価値は高いんじゃないでしょうか。でも、60万円って個人で出すにはそれなりの金額ですよね」

教授「ああ、それだけの金があれば良い酒が飲めそうだ」

僕「その60万円って具体的には何に使われたんですか?」

教授「知らんよ。STAP騒動に関しては君の方が詳しいだろ」

僕「Natureの投稿料ってことらしいんですけど・・・」

教授「Natureは投稿料はとらんよ」

僕「え、そうなんですか?」

教授「詳しくは知らんがね。俺みたいな三文研究者は、Natureみたいな世の中にインパクトを与えるような素晴らしい論文しか掲載しないような雑誌とは縁遠いからな」

僕「STAP騒動の話をしていると嫌味に聞こえますね」

教授「ふん。いずれにしろ、Natureは投稿料はかからんはずだ。理研は本当に件の女性研究者に『Natureへの投稿料』として60万を返還請求したのか?」

僕「えっと、すみません。ニュース記事をチェックしてみます(iPadをいじりはじめる)。あれ?『掲載料』と書いてある記事もありますね」

教授「Natureは『掲載料』もかからんはずだ。同じNature Publishing GroupのNature Communicationsだと掲載料として50万くらい取られるがね」

僕「え、50万円も!アコギな商売ですね」

教授「Natureに喧嘩を売るとは君も度胸があるな」

僕「え、いえ、そんなつもりは・・・。でも、STAP論文は二つともNatureですよね。でしたら投稿料も掲載料もゼロなのでは?」

教授「知らんよ。理研だのNatureだの、そんなエリートな世界に俺は関係ない」

僕「あれ?(iPadで他のニュース記事を見ながら)」

教授「どうした?」

僕「『掲載費用』と書いてあるニュースもありますね。『掲載料』とどう違うんでしょう」

教授「知らん。その記事を書いてる奴らに聞け」

僕「そんな・・・。でも、新聞社によって表現が違うのは面白いですね」

教授「どう違うんだ?」

僕「えっと、『小保方さんが返還した60万円は掲載料』と書いてあるのが大多数で、確認できる範囲では、読売新聞・日刊スポーツ・産経ニュース・ZAKZAK・沖縄タイムス・サンケイスポーツ・弁護士ドットコムニュース・デイリースポーツ・神戸新聞・河北新報・上毛新聞ニュース・宮崎日日新聞・福井新聞などですね。で、共同通信が発信した情報を掲載してる新聞社も多いのですが、そこにも『掲載料』とあります。でも、共同通信では『掲載料』として論文審査などに料金がかかると説明してあります」

教授「本当か?Natureの論文審査に金がかかるなんて聞いたことがないけどな」

僕「そうなんですか?」

教授「何度も言うが、俺みたいな落ちこぼれ老害研究者はNature様の論文審査のことなんか知らん。論文審査にも金がかかってるのかもしれないし、かかってないかもしれない」

僕「・・・。話を元に戻しますが、返還したお金について『掲載費用』と書いてあるのが毎日新聞とIT mediaニュースです」

教授「ふむ」

僕「で、『投稿料』としてあるのが朝日新聞と日経新聞です」

教授「ま、一番正確なのは『掲載費用』だな」

僕「え?」

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