教授と僕の研究人生相談所



第60回(更新日:2016年2月1日)

留学したいなら優秀な研究者を見分ける目を養わないと危険だ 1ページ目/全2ページ

僕「今回もよろしくお願いします」

教授「知らん奴からの相談に答えるのも飽きてきたな」

僕「そんなこと言わないでください。でも、知っている人からの相談に答えるのは飽きないですか?」

教授「知ってる奴からの相談に答えるのは面倒になってきた」

僕「・・・いずれにしろ相談に答えたくはないのですね」

教授「当たり前だ。他人の相談に乗るってことは、自分の時間を他人のために無駄に使うってことだぞ。自分の時間は有限で貴重だ。そんなものを意味なく他人に使っていたら、自分が本当に大事だと思うことに使えなくなるではないか」

僕「いや、まあ、そうなんですが・・・」

教授「ま、若い奴は自分の時間の大部分を自分自身に使えるからな。時間の大切というものに気づけないことが多い。で、無能な奴ほど時間の貴重さに気づくのが遅くなり、気づいたときには手遅れになる」

僕「ぐ・・・」

教授「まあいい、くだらん前置きはやめて本題に移るぞ」

僕「・・・はい。あ、そうだ、教授が相談に答えるのに飽きてきたということなので、今回は教授への質問メールに答えていただくということはどうでしょうか。そういうメールは実は結構たまっていたんですが、いわゆる相談とは違ったので、あまり取り上げてはこなかったんです」

教授「質問?」

僕「はい。相談ではなく教授についての質問が時々くるんです」

教授「どんなのだ」

僕「例えば、教授はどのくらいの期間留学したんですか?とか、なぜ留学先から日本に戻ってきたんですか?とかというものです」

教授「黙秘する」

僕「別に教授を取り調べているわけではありません」

教授「ふん、そんな情報を公にしてみろ、下手したら一気に俺が誰だかわかってしまうぞ」

僕「それだけではわからないと思いますが」

教授「君はネットを甘く見過ぎている。まあいい、その質問には俺は答えん」

僕「はい・・・。ということなので、質問してくださった方すみません」

教授「それにしても、なんでそんな質問が来てるんだ?」

僕「えっと、この質問を送ってくださった方は、大学院の博士課程に在籍している方なのですが、もしアカデミアに進むなら将来は留学して、そのまま国外で独立したいようなのですが、なぜ教授のような優秀な方が海外で独立しないで日本に戻ってきたのかを知りたかったようです」

教授「ふん、なぜ俺が優秀だと思うんだ?そんなわかりきったオベッカは俺には通じない」

僕「オベッカじゃないと思います」

教授「なら尚更問題だな。こんなくだらん連載を読んだだけで俺のことを優秀だと本気で思ってるなら、きっと留学先を選ぶとき、くだらんPIのところに留学して研究者としての人生に終止符を打つことになるだろう」

僕「そんな辛辣なコメントをしないでください。でも、くだらんPIってどんなのですか?」

教授「くだらんPIだよ」

僕「僕にもわかるように説明していただけると嬉しいのですが・・・」

教授「くだらんPIはくだらんPIだ。最近では、PIとは名ばかりで独立していないPIが増えてきている」

僕「どういう意味ですか?」

教授「PIの意味は知ってるな?」

僕「えっと、Principle Investigatorでしたっけ? 」

教授「Principal Investigatorだ」

僕「う・・・すみません」

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