教授と僕の研究人生相談所



第61回(更新日:2016年2月29日)

研究者の評価は曖昧に決まる 1ページ目/全2ページ

僕「教授、STAP細胞の小保方さんの本って読みました?」

教授「またSTAPの話か?」

僕「今日の相談にも関係あることなので・・・」

教授「STAPに関係のある相談をされても俺は答えられんよ」

僕「でも・・・」

教授「俺は読んでない」

僕「え?」

教授「そういう本が出ていることはニュースで見たが、俺は別に興味もないしな。誰かがタダでくれたとしても読まないだろうよ」

僕「はぁ・・・」

教授「だがな、亡くなった笹井博士の奥様のインタビュー記事は読んだよ。なんかの週刊誌にあったかな」

僕「え、そうなんですか?意外です」

教授「あのSTAP騒動、笹井博士の責任はないとは言えない。むしろ、かなり大きいだろう。だがな、彼はやはり日本を代表する優秀な研究者であったと思う。STAP以外の論文が捏造によるものではないといいな、とも思うがね」

僕「ちょっと気になる言い回しですね」

教授「ふん、他人の研究論文が捏造かどうかなんて、実際のところ他人にはわからんだろ。君は論文を読んで、この論文には捏造されたデータがないと言い切れるのかね?」

僕「難しいように思います。でも、だとすると優秀な研究者ってどうやって判断すればいいんですか?」

教授「そんなの簡単だよ。君はそんなこともわからんのかね」

僕「ぐ・・・。すみません、わかりません。教えてください」

教授「ポリンキーのCMは見たかね?」

僕「見ました。教えてあげないよ、ジャンって歌ですよね」

教授「そうだ。ということで君の質問には答えてあげない」

僕「そんなこと言わずに・・・。今度、美味しいお菓子を買ってくるので」

教授「そうか。じゃあ答えてあげよう。いいか、優秀な研究者ってのは、周りが優秀だと認めて、そいつのもとにお金やら権力やらが集まってくる研究者のことを言うんだ」

僕「またそんな問題発言を・・・」

教授「文句があるようだな」

僕「いえ、文句があるわけではないんですが・・・。でも、その定義だと、くだらない研究をしていても優秀な研究者になれるんじゃないんですか?」

教授「愚問だな」

僕「え?」

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