教授と僕の研究人生相談所



第66回(更新日:2016年12月17日)

プレゼンが下手な研究者はマジシャンになれない 1ページ目/全2ページ

僕「教授、ついに僕らの連載が本になって発売されました!」

教授「あっそ、おめでと。じゃ、君はもう帰ってムフフ動画を見て寝なさい。俺は酒を飲んで帰る」

僕「いえいえ、せっかく久しぶりに教授と飲み屋に来れたんですから、僕もお酒を飲みたいです」

教授「俺が飲み屋に行くのを見かけた君が勝手についてきただけだろ」

僕「まあ、そうとも言いますけど。でも、読者からの相談内容も溜まってきていますし、出来れば2016年が終わるまでに、これまでに頂いた相談には全部答えてもらいたいなと思ってるんです」

教授「無理」

僕「そんなこと言わずに。それに・・・」

教授「それに?」

僕「せっかく本が出版されたので、色々と教授とお話しをしたいんですよね」

教授「俺はしたくない」

僕「そんなこと言わないでくださいよ。本が出版されたとは言え、僕らの素性は明かせなかったので、本を出したことを僕は誰にも言えていないんです。だから、何というかちょっと消化不良なところもありまして・・・」

教授「ふん、やっぱり君は本を出して周りにドヤ顔してチヤホヤされたかっただけか。そして、あわよくばムフフな展開があればと思ってたんだな」

僕「前半はそうかもしれませんが、後半は違います」

教授「本当か?本当だな?本当にムフフな展開には興味がないのか?」

僕「いや・・・興味がないわけではないですが・・・」

教授「ふん、この変態自意識過剰男め」

僕「ぐ・・・」

教授「まあいい。本を出して浮かれて周りに自慢しまくって皆んなから距離を置かれるというのはよくあることだ。だから、君の場合は実名で出さなかったことが幸いしたと思いなさい。今よりもっと周りから距離を取られたらボッチ路線が確定して、一生独身どころか社会と断絶したところで生きてるか死んでるかわからないまま一生を終えることになっていたぞ」

僕「お、大げさすぎませんか・・・?」

教授「ま、君がそう思うんならそう思っとけばいいよ。でも、あんなくだらん本を出しただけで、そこまで浮かれることができるなんて、君は本当に幸せもんだな」

僕「ぐ・・・」

教授「そんな本のことは忘れて研究に励みなさい。俺はもう研究には興味ないがね」

僕「でも・・・」

教授「この連載も、君が本を出したことばかり言ってたら読者は飽き飽きして離れていくぞ。ま、そうなったら連載が終わるだけだから俺にとっては都合がいいんだがな」

僕「いえ、この連載が終わってしまったら大変です。本の話は終わりにして読者からの相談に移りましょう」

教授「いやだ。俺は酒を飲む。君は帰ってムフフ動画をみなさい」

僕「(教授の話はスルーしながら)とりあえず、これなんかどうですか?さっき、『ドヤ顔』って単語が出ましたが、この相談にも『ドヤ顔』ってキーワードが含まれています(プリントしたものをカバンから出して渡す)」

教授「今日は君と連載の話をする約束はしていなかったはずなんだが、なんで君は相談内容をプリントした紙を持っているんだ?」

僕「こないだ本屋さんでたまたまお会いしたとき(第65回を参照)はプリントアウトしたものを持ってなかったので、それ以来、読者からの相談メールはプリントアウトしてフォルダに入れて持ち歩くようにしたんです。これで、いつどこで教授に会っても連載のお話ができます」

教授「ますます君に会いたくなくなるな(ボソ)」

僕「え、何か言いました?」

教授「いや、何も」

僕「じゃあ、とりあえず今お渡しした相談内容に目を通していただけないでしょうか。この相談文は短いので教授好みだと思いますが」

教授「ふん(軽く読む)。ん?何だ、この相談は」

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