教授と僕の研究人生相談所



第73回(更新日:2017年8月15日)

君は何のために苦労しているのか? 1ページ目/全2ページ

<学内にて>

僕「あ!(ちょっと離れたところを教授が歩いているのを見かける)」

教授「!(こちらに気づいて早足で立ち去ろうとしている)」

僕「教授にマッカランを持ってきました!(小走りで教授に近づきながら)」

教授「(立ち止まって振り返りながら)少し時間があるから喫茶店にでも行こうか」

<喫茶店にて>

僕「お忙しいところお時間ありがとうございます」

教授「こんなに暑いのに君はなんで大学にいるんだ?」

僕「暑いからって大学に来なかったら僕は卒業できません」

教授「まあ確かにそうだな。で、用件は?」

僕「いくつもあります」

教授「いくつも?」

僕「はい」

教授「一番大事なのだけ聞こう」

僕「一番大事というのは教授にとってですか?僕にとってですか?それとも僕らの連載の読者にとってですか?」

教授「なかなかに鋭い返しだな。まあ今日は外も暑いし、クーラーのきいた室内でゆっくりするのもいいかもしれん。君の用件とやらを聞いてあげよう」

僕「ありがとうございます。では最初にこれを。マッカランです。こないだ帰省したときに実家の両親から預かりました」

教授「君の両親は俺が下戸だと信じているはずだが?」

僕「え?」

教授「前に君が俺のために八海山を買ってきたことがあっただろう?あのとき、君が買った八海山を俺は受け取らなかった。そんな高価なものを意味もなく学生からもらうことは出来ないからね。で、君が帰省するときの両親へのお土産として八海山を持って帰れといったはずだ。君は、自分の教授が八海山をお中元でもらったけど下戸だから自分に譲ってくれた、と両親に伝えたんじゃないのか?」

僕「そんな昔の話をなんで覚えているんですか?いつもは色んなことをすぐに忘れてしまうのに」

教授「ふん、前にもいったが俺は面倒だと思ったときは覚えていることでも忘れたことにしている。忘れっぽい奴と思わせた方が便利なことがあるからな。だが、忘れっぽい奴と思われると損しそうな相手には、そんな素振りはしない」

僕「・・・相変わらずですね」

教授「で、なぜ君のご両親は下戸であるはずの俺にマッカランなんかを用意したんだ?もしかして嫌がらせか?」

僕「違いますよ。事情を詳しく話していいですか?」

教授「いや、別にいい。マッカランだけもらって帰る。で、他の用件は?」

僕「・・・」

教授「なんだ、事情を聞いてほしいのか?」

僕「いえ、別にいいです。多分そんなに面白くもないし、オチもないですし・・・。それに他にも用件がありますし」

教授「そうか。で、他の用件は?」

僕「えっと、僕らの連載の2巻目が出ます。ここでの会話は連載の第73回目になる予定なんですが、それがBioMedサーカス.comに掲載される頃には第2巻が発売されています」

教授「ふーん、おめでと。売れるといいね。で、他の用件は?」

僕「なんでそんなに他人事なんですか?って言いたいんですが、どうせ『俺の本じゃないから他人事だ』とか言うんですよね」

教授「よくわかったな」

僕「この連載を始めてから大分時間が経ちますし、教授の反応を少しは予測できるようになってきました」

教授「さっき君はここでの会話は連載の第73回目の記事にするといったが、本当に73回目なのか?37回の言い間違いじゃないのか?」

僕「言い間違いじゃないですよ。今までに72回分の記事が掲載されているので、次が73回目です。これを見てください(iPad Proで過去の連載記事のページを見せる)」

教授「こんなにあるのか・・・」

僕「ええ、いつの間にって感じですよね」

教授「で、どこまでが本になってるんだ?」

僕「えっと、第2巻は連載記事の第12回から第21回までです」

教授「残りの第22回から第72回も本にするのか?」

僕「できればそうしたいです」

教授「もしかして、そのたびに書籍用の対談記事を作るために君と会合をしないといけないのか?」

僕「できれば」

教授「あれ、面倒なんだよな」

僕「でも教授、書籍だけの『教授と僕の特別対談』って大事ですよ」

教授「なぜだ?」

僕「だって、僕らの本にわざわざお金を払ってくれる読者に対して、何らかのサービスがあるべきじゃないですか?」

教授「君の言わんとすることはわからんでもないが、面倒なのは面倒だ」

僕「売り上げが好調だったら、次はお寿司だけじゃなくてお酒も注文できますよ(注:第2巻の特別対談は、もらえるであろう第2巻の印税を使って、お寿司を食べながら話した内容をまとめました)」

教授「第2巻は第1巻ほどは売れんだろ」

僕「なんでですか?」

教授「続きものの本というのは巻を追うごとに売り上げが落ちることが多い」

僕「でも第2巻はSTAPの話題がたくさんあるんですよ。書籍だけの『教授と僕の特別対談』も教授の過激かつ内緒な発言が盛りだくさんですし、きっと売れますよ」

教授「ふん、売れても売れなくても俺には関係ない。STAPの話も俺はもうコリゴリだしな。で、他の用件は?」

僕「読者からの相談に答えてください」

教授「まだ相談が来てるのか?」

僕「ちょくちょくと」

教授「今回はどんなのにするんだ?」

僕「これとかどうでしょうか?研究生活と直接は関係なさそうな一般的な内容なんですが(メールを印刷したものを渡す)」

教授「若いときの苦労は買ってでもしろって諺に関してか?」

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