英語の論文を整理する方法



第2回(更新日:2016年1月25日)

論文管理ソフトの種類

「論文を管理できるソフト」はいくつも存在しています。今回はその中から代表的な論文管理ソフトを紹介します。

■ 論文管理ソフトのおおまかな特徴

論文の整理に役立つ「論文管理ソフト」。論文のPDFファイルはもちろん、著者や出版社などの様々な情報を管理することを目的としたソフトです。たとえば、EndNoteというソフト。世界的に有名なトップシェアブランドで、日本では株式会社ユサコやアマゾン・ドット・コム等から購入できます。ただし、3万円(定価)を超える高価なソフトのため、気軽には購入できません (図1:クリックで拡大します)。

EndNote以外にも、論文管理目的のソフトは世の中にたくさん存在します。無料のソフトもあれば、有料だけど比較的安いソフト、とても高価なソフト、と値段は様々ですし、対応しているOS、オンラインストレージの容量、ファイル形式など特徴はそれぞれ異なります。インターネット上で検索すると、これらのソフトを比較しているwebsiteがたくさん見つかると思います。

有名なソフトをいくつか紹介してみます (テーブル1:クリックで拡大します)。

EndNoteは、かなりの初期投資が必要なため、これから論文管理を始めようと思っている方には少しハードルが高いと思います。昨今のソフトでは標準となりつつあるオンラインストレージにも対応していないため、これから管理を始めたい人にはあまりおすすめしません。今回のシリーズの趣旨である「管理」ではなく、「論文作成支援」という面で非常に心強いソフトであるという印象があります。

Mendeleyは無料で始めることができるため、これから論文管理を始める人におすすめの一つです。無料オンラインストレージも2GBあり、初めて導入する管理ソフトとしては十分な機能を有しています。

Papersは、しばらくMac版のみしかありませんでした。昔からMacで慣れ親しんできた方はともかく、初心者の方には有料であることも考慮すると、あまりおすすめできません。

ReadCubeもMendeleyと同様に無料で開始できるため、おすすめの一つです。独特のユーザーインターフェースを採用し、PDFファイルの引用文献などのリンクを埋め込むenhanced PDF機能を有しています。

Zoteroも無料で開始できておすすめです、各種ブラウザの拡張機能として存在し、ブラウザから情報を取り込みます。

■ 「無料で管理すること」にこだわってみる

まだ論文に携わる仕事を始めて間もない場合、手持ちの論文はそれほど多くないはずです。そのような若手の研究者が「どうして論文のために数万円も払って管理ソフトを購入する必要があるのですか?」と思われるのは当然です。若い頃は研究費も十分ではないですし、統計ソフトやワープロソフト、プレゼンテーションソフトなど、他に投資しないといけないものも多いですから。

そこで本連載では、「お金をできるだけかけずに管理する方法」に注目して解説していくことにします。「論文がデスクに散らかり始めてきた若手研究者」が主な対象者です。論文管理ソフトも含めた、「無料で管理できるツール」を次回より紹介していきます。

参考:論文管理ソフトの比較サイト

多くの「論文管理ソフト」が存在します。さらに、各ソフトは常にアップデートを繰り返していて、現時点での比較をしてもすぐに古いデータになってしまいます。これらの点を考慮すると、全てのソフトの最新情報を把握しておくことは非常に困難です。

論文管理ソフトの詳細が知りたい方は、こちらのサイトが詳しいので、一度ご覧になってはいかがでしょうか。

論文管理ソフトのそれぞれの違い
 https://en.wikipedia.org/wiki/Comparison_of_reference_management_software


執筆者:研究もしている医師
http://camera-research-doctor-144.tumblr.com/

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