研究者の声:オピニオン
Tweet2015年6月16日更新
理系学生は学びたいことを本当に学べているのか!?
理系コミュニティ理系+ アンケート調査チームです。
2013 年 11 月、『秋の大調査』と称してアンケート調査を行ったのを覚えているでしょうか。理系学生の皆様に、普段の学生生活や将来、さらには恋についてなど、様々な質問に答えて頂きました。
早くも 1 年が経ってしまいましたが、117 名の方にご回答いただいたデータから判明した理系学生の生態を紹介していこうと思います。
今回は理系学生の生態その1「進学・専攻分野」についてお送りします!
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みなさん初めまして!
偶然の恩師との再会によりこの場で記事を書くまでに至ったゆってぃです。今回の内容は、高校生なら誰しも一度は気になったことのある
志望校への合格率と自分の専攻分野について書いてみました。
…気になりますよね?大学生や社会人になっても周りのみんなはどうだったのかって気になりますよね?
その答えはこの下に!!
■ まずは大学進学の現状
現状を調査するにあたり次の質問をしてみました。
「現在通っている大学は、入学前にあなたが入りたいと思っていた大学でしたか。」
です。
以上の質問から得られた結果は大学に入る前までに志望校(第二志望以降も含む) として
選んだ大学に進学できた人の割合は全体では59.6%、
男女別で見ると男子は64.3%、女子55.3%という結果になりました。
半数以上の方は自分の臨んだ大学へ進学できているみたいですね。
この結果を見て、読者の皆さんの目にはどのように映ったでしょうか。多いと感じる方、少ないと感じる方がいらっしゃると思います。
しかし、大学進学率が50%を超える現代で半数以上の受験生が自分の望んだ大学に進学できていると考えると数字自体が持つ意味よりもっとすごいことだと思えてきませんか?
■ 次に専攻分野について
この質問は
「現在通っている大学の専攻分野は、入学前にあなたが学んでみたいと思っていた分野でしたか。」
という質問に対し、78.8%の学生は自分が学びたい分野だったと回答しましたが、21.1%、すなわち5人に1人の学生は『違う分野だった』と答えています(下の図を参照)。
意外と多いですね…
さらにその内訳をみていくと、『違う分野』と答えた人の 割合がもっとも高かった分野は『電気・電子工学系』の30%(アンケート内での割合)でした。 これは、機械工学系、情報・通信システム工学系を目指していた学生が 「類似のカリキュラムがある学科として入学したものの、実際はちょっと違っていた」 といった意見をいただきました(友人に聞いた一例)。
また、今回は『電気・電子工学系』でまとまっていましたが、電子工学を専門的に学びたかったのに電気工しか合格できなかったなどもあります(担当者体験談)。 このようにせっかく合格しても、自分の学びたかったことを(専門的に)学べず4年間を過ごすのはもったいないですね。
編入、転学・転科試験を利用すれば自分の希望していた分野へ近づくことも可能でしょう。しかし、それは通常の大学入試に比べてハードルは高くなります。また、金銭的にも多少なり負担がかかります。 なので、高校生の皆さんには、なるべく大学の紹介が載っているパンフレットやホームページの活字だけではなく大学生・院生の生の声にふれて自分のやりたいことができる最適な学科へ進学してもらいたいです。
特に電気・電子志望の方は!
引用元:理系コミュニティ理系+
■著者名:ゆってぃ
(電気工学科 2年 理系+ M&C team)
■ページタイトル:理系学生は学びたいことを本当に学べているのか!?
■サイト名:りけぷら
■引用ページの最終更新日:2015.01.26
■ページURL:http://www.rikei-plus.com/post/?p=3721
■引用した日付:2015.06.16