研究こぼれ話



2012年1月13日

研究者を題材とした恋愛ゲームを考えてみた

研究で忙しいBioMedサーカス.comの読者の皆様はあまり興味がないかと思いますが、ラブプラスという恋愛ゲームがあります。このゲーム、一言で表すと高校2年の主人公になって恋愛を楽しむというものです。(wikipediaのページ

良くある恋愛ゲームっぽいですが、今までのゲームは“告白されること”が目的であったのに対して、このゲームは“登場人物との恋人生活を楽しむ”ことが目的です。そして、ゲームを遊んでいる人たちのハマりっぷり&熱狂ぶりが凄まじいのです。

現在、日本は科学技術立国を目指して頑張っていますが、むしろ恋愛ゲームの分野で世界一を目指した方がいいのではないでしょうか?しかし、そんな恋愛ゲーム立国(?)である日本なのに、なぜ研究者(主に♂用)向けの恋愛ゲームがないのかとふと疑問に思いました。

研究者(主に博士課程の学生やポスドクとして頑張っている♂)は、将来の職の安定性もなければ、当然のように恋愛とも疎遠です。「僕の気持ちをわかってくれるのは君だけだよ」と実験に使う培養細胞に話しかける人もいるぐらいですから(徹夜で実験していた友人がボソッと言っていた)。

そんな悲しい人たちを癒すゲームがあってもいいではないですか。ということで、“そんな悲しい人”代表と自他共に認める私が男性研究者向けの恋愛ゲームの設定を考えてみました。

主人公:大学院(博士課程2年になったばかり)に通う白衣の似合う研究者の卵。日々研究に励んでいるため、研究室に籠りっきりのことが多い。しかし、スポーツ万能&外交的性格なので、研究室対抗のスポーツ大会や研究室旅行では中心的な存在。また、研究者としての資質も高く、所属研究室の教授達からも信頼されている。博士課程のテーマでCell/Nature/Scienceへ投稿することを目標としている。

ヒロイン1:主人公と同じ研究室に配属になったばかりの大学4年生。明るい性格で、ちょっと天然。実験のことなど全くわからないので主人公に頼ってばかり。

ヒロイン2:同期(博士課程2年)の大学院生。所属する研究室は、主人公が所属する研究室の隣に位置する。勝ち気な性格ではあるものの、自分の研究テーマが上手く進まず落ち込むこともある。

ヒロイン3:前年度に主人公とは別の大学院で博士号を取得して、主人公のいる研究室にポスドクとして採用。面倒見の良い年上キャラだが、ポスドクという将来に不安の残る職にいるため、一人でいるときには悲しそうな表情を見せることもある。

ゲームの目的:主人公が博士号を取得するまでに上記3人の誰かと交際を始め、大学院を卒業(博士号を取得)と同時に結婚。主人公が海外の有名研究室に留学するときに一緒に来てもらえればゲーム・クリア。

モテない研究者の皆さんは上記の設定を読んでウンザリしているかと思いますが、実は書いている本人が一番落ち込んでいたりします。リア充(死語?)な研究者なら、リアルで上記のようなことをしてるんだと思います。でも、リアルで出来ないからこそ、ゲームでやればいいのです。こういうゲームがあれば、きっと人生に絶望している大学院生・ポスドクの男性諸君は狂喜乱舞するに違いありません。

最後に、BioMedサーカス.comの編集部の皆様、こんな文章を掲載してくださってありがとうございます。問題が生じたらいつでも削除してくださいまし・・・。


執筆者:非モテ大学院生♂

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