研究者団体の紹介



異分野交流会(2011年6月8日更新)

はじめまして。お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科理学専攻博士前期課程2年の周藤瞳美と申します。みみたんって呼んでください。ニックネームの由来は、めんどくさいので省略します。「人間文化創成科学研究科って、一体どんなあやしい研究をしているんですか?」と尋ねられてお茶大を恨むことが度々あるのですが、私の専門は「計算化学」という至って真面目な分野です。実験ではまだ発見されていないような化学物質の存在を理論的に予測しよう!というのが私の研究です。ざっくりですが。

我々大学院生の本業は言うまでもなく「研究」だと思います。そのため、研究室に閉じこもりがちな毎日になってしまっている学生さんが多いのではないでしょうか。一歩自分の研究室の外に出てみると、同じ建物の中にある研究室でさえも、そこでいったいどんな研究が行われているのか、私も正直さっぱりわからないというのが現状です。しかしながら、そこには同年代の大学院生たちを魅了するサイエンスがあります。分野は違えども、私たちの知的好奇心をくすぐる何かがあるのです。

そこで私は、他大学の理系大学院生たちと共に、「異分野交流会」の企画を行っています。学会のようなマニアックで細かい内容ではなく、研究室を選んだきっかけのような「研究の一歩手前」の内容を、個々が感じている魅力とともに理系大学院生間で共有したい。そんな考えから始まった企画です。こんなことをいうと真面目腐った堅苦しい会合を想像されてしまいがちなのですが、個人的には「異分野のおもしろい研究の話をつまみに、おいしくお酒を飲みたい!」という気持ちを何よりのモチベーションとしてスタッフをやっています。つまり、「サイエンス」を共通項に、ゆるくて、和気藹々としていて、つい5次会まで行ってしまうような雰囲気の交流会を作っていきたいのです。企画も、お酒好きなスタッフがお酒を飲みながら作っています。何について議論していたのか、たまに覚えていないことがあるのが難点なのですが。

みみたんの愉快な仲間その1

おかげさまで、これまで計4回の異分野交流会を開催してきており、「ねぇねぇ次のイブンヤはいつやるの?」と言ってもらえる程度には、理系大学院生たちの支持を得てきました。具体的には、お酒を飲みながら研究発表をしたり、お酒を飲みながらグループディスカッションをしたりしながら理系大学院生のネットワークを広げられるような企画を毎回考えています。前回の第4回異分野交流会では、『最先端研究でつながる空間』をコンセプトに、ポスター形式で研究発表会を行いました。学会のような結果重視のものでなく、理系大学院生たちが自分の研究内容・分野でおもしろいと感じている部分を中心に、基礎知識のない非専門家の人が聞いても理解できるよう分かりやすくかつ魅力的に発表してもらいました。誰よりもおもしろいプレゼンテーションをしてくれた大学院生には豪華賞品を用意していたりしていなかったり。発表者、聴講者合わせてなんと80名近くの参加者のみなさまにお集まりいただき、「研究のモチベーションが上がった」「自分の研究のヒントになるような発表が聞けた」などという声を頂きました。

異分野交流会は今後も継続していきたいと考えています。毎回同じような企画ばかりをやっていては面白くないので、どんどん新しいアイディアを取り入れていくつもりです。ゆくゆくは、理系大学院生ならだれもが知っているような場所になればいいなぁと企んでいます。


■異分野交流会WEBサイト http://ibunyakoryu.jimdo.com/

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