研究者団体の紹介



NMS金曜会(2016年3月9日更新)

NMS金曜会は2016年1月現在,日本医科大学に所属する、飯島典生(解剖学・神経生物学),岡本研(生化学・分子生物学(代謝・栄養学)),根本崇宏(生理学(生体統御学)),本間耕平(生理学(システム生理学))の4名で運営しております.本稿では,本会の発足の経緯と,現在の運営内容,今後の展望について紹介します.


■ NMS金曜会発足の経緯

日本医科大学は,創立130年を超える伝統ある私立医科大学であり,本大学の「愛と研究心を有する質の高い医師と医学者の育成」という理念のもと,多くの医学研究者を輩出してきました.しかしながら,個々の研究者としては素晴らしい技術をもっているものの,その技術が全体として情報共有されていないために上手く活用がされていないケースもあるのではないかという事を,飯島,岡本らは,常々話をしていました.

一方,2013年に日本医科大学に初めて就任した本間は,大学内で右も左も分からないまま,他の研究室で一体何を研究しているのかを知りたいということで,日本医科大学内に研究会のようなものがないか探していました(というのも,本間がそれまで所属していたNIHでは,NIH金曜会(http://nih-kinyokai.blogspot.jp/, http://biomedcircus.com/special_02_07.html)という日本人研究者の会があり,そこでは最新の研究内容や技術が紹介され,研究で何か分からないことがあればその道の専門家と直接ディスカッションする機会が得られたからです.).

本間がそのような話を,飯島,岡本にしたところ,正に意気投合し,そういった生物・医科学全分野を対象とした,ざっくばらんな研究会をまずは手探りで開催しようという事になりました.


NMS金曜会の講演の様子


■ NMS金曜会の運営内容

NMS金曜会のコンセプトとしては,(1)講座の垣根を超えて親睦を深めるため,ざっくばらんな研究会を開きたい.(2)来る者拒まず.学生,テクニシャン,ポスドク,臨床の先生方から教授まで.(3)内容は問わず.自分の研究紹介,プロフィール,研究上の悩み,最新のトピック,方法論など.(4)時間は30分+α.プレゼン最中にどんどん質問して可.といったところでスタートしました.場所は,基本的に大学院棟B2F演習室3で開催しています.幹事の方で軽食,飲み物を用意するため,参加者には500円の寄付をお願いしています.

月1回第3金曜日18:30からを目安に開催しており(プレゼンターの予定を考慮する),会の終了後,プレゼンターを交えて懇親会があります.懇親会については,日本医科大学基礎医学准教授講師会の援助により開催しております.プレゼンターは自薦他薦を問わず,随時募集しています.これまでに様々な研究分野から,色々な立場の方々にご講演頂き,活発な議論を楽しんで頂けていると思います.

現在(2016年1月),NMS金曜会メーリングリストには118名が登録しており,毎月の会の開催をお知らせしています.基本的には,様々なサイエンスに関する情報を共有することが目的であり,学外の研究者や,企業の方々も多数参加されております.


講演後の懇親会の様子


■ 今後の展望

おかげさまで,2013年12月の会の発足から早2年が過ぎ,今の所,順調に回を重ねて行っている状況です.2016年からは会の趣旨に賛同してくれた,根本崇宏(生理学(生体統御学))を新たに幹事に加え,現在4人体制で会を運営しているところです.この会がきっかけで様々な分野の研究者と交流することができました.研究者として,このようなネットワークを持っていることは研究を進めるうえで大きな強みになると考えています.また,近年のいわゆるビッグジャーナルを見てみると,大きな仕事をするためには,各研究分野・技術を横断して総合的に仕事をする必要性に迫られています.各自が自分の分野に閉じこもらず,広い視野で自分の知識・技術を再認識するきっかけとしても,このような会を続けていくことは,とても重要だと考えています.

とはいえ,幹事の中では,あまり気張らず,肩の力を抜いて,ゆるーく,長ーく,続けていこうと話しています.新しい研究の視点を得たい方や,サイエンスを肴に飲みたい人(笑)など,メーリングリストに登録したい人は,どなたでもウェルカムですので,どうぞnms.junkokai@gmail.comまでメールを送ってください.みなさまのご参加お待ちしております.

NMS金曜会
 代表メールアドレス:nms.junkokai@gmail.com

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