海外ラボリポート



高尾大輔 博士 〜米国ミシガン大学から(2016年2月10日更新)

はじめに

私は米国ミシガン大学Kristen Verhey研究室でポスドクとして細胞生物学分野の研究をしています。この原稿を執筆している時点で、渡米からほぼ丸3年が経とうかという頃です。

ミシガンはアメリカ中西部の州で、カナダと国境を接しています。また、その名の通り、ミシガン湖を含む五大湖のうち4つの湖に接しています。冬の寒さは厳しく、-20℃を下回るようなこともありますが、夏は比較的気温と湿度が低く快適なことが多いです。大学の研究レベルは非常に高く、とても優秀なポスドクや学生・スタッフに囲まれて研究しています。

この記事では、海外での研究に興味がある方の参考になるようなことをお伝えできればと思います。人によって感じ方や考え方は様々ですので、あくまで私の経験を基にした一つの参考情報としてお読みください。


季節ごとに大きく雰囲気の変わるキャンパス

渡米の経緯

ある学会でたまたま現在の所属研究室のPIであるKristen Verhey教授の発表を聞き、その内容がまさに自分がやりたいと思っていたことだったので衝撃を受けました。もともと海外に出てみたいと思っていたので、その後しばらくして当時のプロジェクトがまとまりかけた頃に、ポスドクとして採用してもらえないかをメールで伺いました。

幸いにも面接に呼んでいただけることになり、研究室を訪問しました。先述の学会のときに直にいろいろ話をしたのですが、その時のことを覚えていてもらえたので、採用に際しては全く面識がない場合に比べるとプラスに働いたと思います。

研究室訪問では、Verhey教授と軽く面談した後、まずはセミナー発表を行いました。その後ラボメンバー全員と個別に面談して、それぞれの研究内容を簡単に紹介してもらいディスカッションする時間が設けられました。途中ラボメンバーとのランチなども挟みつつ、最後に教授と再び面談し、メンバーとのディスカッションに関する報告やさらなるディスカッションなどを行い、採用後の計画等についてもその場で話し合いました(ただし採否についてはその時に明かしてもらえず、後日連絡が来るまで待つ必要がありました)。その後メンバー全員とディナーに出かけました。

この訪問の際に、別の大学の研究室にもコンタクトをとり面接に呼んでいただきましたが、やはり同じような流れでした(余談ですが、こちらのPIやラボメンバーとはこの面接をきっかけにその後も学会等で交流を続けており、素晴らしい出会いとなりました)。

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