医学生物学研究者のための英文履歴書作成講座



第5回(更新日:2012年6月8日)

英文履歴書のフォーマット:基本的なルール

前回に続いて、一般的な英文履歴書のフォーマットについて解説していきます。

 この連載で何度もお伝えしていることなのですが、英文履歴書には日本の履歴書と違い決まった形式(フォーマット)がありません。そのため、極端なことを言えば履歴書の用紙のサイズも色も自由です。とは言え、日本人が医学生物学系の研究者として海外に出る場合は、「常識的」なフォーマットで履歴書を作成する必要があります。ただし、その「常識」は日本の常識ではないので注意が必要です。

 それでは、英文履歴書の一番最初は何を記載すればよいのでしょうか。一般的には、「Curriculum Vitae」もしくは名前(Taro YAMADA, Ph.D.等)を記載し、「太字」にして「中央揃え」にすることが多いです。Curriculum Vitaeを用いた人は文字の下方にラインを端から端まで引くこともあります。一方で、名前にした場合はラインを引くことは一般的ではありません。また、名前を用いた場合は、名前の後に学位(Ph.D.やM.D.など)をつけることをお勧めします。

 文字のサイズは一般的に10.5 pt ~ 11 ptとなります。あまりに小さすぎる文字は最後まで読んでもらえない危険性があり、大きすぎる文字はプロフェッショナルな印象が薄くなるので避けましょう。ちなみに、英文履歴書の最初の「Curriculum Vitae」もしくは「名前」の文字は少し大きめ(他の文字サイズより0.5 pt~1 pt)にすると良いでしょう。また、フォントはTimes系もしくはArial系を使うことをお勧めします。フォントの種類は個人の好みがあるかと思いますが、英文履歴書といった公式の書類の場合、Times/Arialといった一般的なものを使用しておいた方が無難です。

 それでは今回のまとめです。

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1.英文履歴書の最初は「Curriculum Vitae」か「名前」にする
2.文字のサイズは10.5 ptか11 pt
3.文字のフォントはTimes系かArial系
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 次回も引き続き、英文履歴書のフォーマットについてご紹介していきます。


執筆者:BioMedEigo, LLC

BioMedEigo, LLC(http://biomedeigo.com
医学生物学分野の日本人研究者を語学面でサポートすることを目的として、ハーバード大学医学部に在籍する研究者らが設立した会社です。 Twitter(http://twitter.com/#!/BioMedEigo)で英文履歴書作成のtipsなどを紹介しています。

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