教授と僕の研究人生相談所



第27回(更新日:2014年8月11日)

STAP騒動を『教授』が再び斬る! 1ページ目/全2ページ

僕「今回は『前回の続きをお願いします』と言った感じで始めたかったんですが、理研の笹井博士が亡くなったことに触れてもいいでしょうか?」

教授「あれはショックだった。ネットで彼の訃報を目にしたときは言葉を失ったね。しかも、それが職場での自殺だったしな。一連のSTAP騒動で確かに彼はアホなことをした。しかし、だからと言って、彼のこれまでの業績は否定されるわけではない。それに、STAP騒動に関する彼の失態は命を代償にしなければいけないほど酷いものでもなかったと思う」

僕「マスコミなんかかからもかなり叩かれていましたね」

教授「まあ、彼は叩かれてしかるべきことはした。が、確かにマスコミは騒ぎすぎた。まあ、マスコミはあることないこと言って騒ぎまくるのが仕事みたいなもんだから驚きはしないがね。それよりも、理研の対応が酷すぎたように思う。あれだけの大きな組織だから色々とあるんだろうが、もっとまともな対応をしていれば、ここまで騒動が広がることもなかったし、彼も命を落とすような事態にもならなかっただろう」

僕「自殺の直前に放映されたNHKスペシャルが、笹井博士が自殺をするキッカケになったとかネットで言われてますが、どうでしょうか?って、教授はSTAP騒動に興味がなくなってたから、その番組は見てないですよね」

教授「見たよ」

僕「え、見たんですか?」

教授「ああ、詳しい事情は言えないが、見たぞ」

僕「教授はあの番組を見てどう思いました?」

教授「NHKのただならぬ執念を感じたね。あの番組、かなり力を入れたんじゃないのか?」

僕「だと思います。すごい宣伝もしてましたし。あの・・・、やっぱり笹井博士と小保方氏はただならぬ関係にあったんでしょうか?あのメールのやり取りの朗読はメロドラマみたいな演出でしたね?」

教授「NHKとしては二人が愛人関係にでもあるような印象を出したかったのかもしれないな。だが、それでもやっぱり俺は、あの二人に肉体関係はなかったと思う。あのメールのやり取りを二人のただならぬ関係の証拠だと言いたい人間がいるのは理解できなくもないが、ああいう文面のメールは珍しくないよ。笹井氏からのメールは、やや行き過ぎた感もあるが、紳士的な感じの文面だ。ああいう感じのメールは目にすることは多いし、俺も似たような表現を書くことはある。もちろん、そういったメールのやり取りは普通の社会人同士の関係の間で行われているものだ」

僕「小保方氏からのメールはどう思いましたか?」

教授「まあ普通だな。『あなたに気がありますよ』というニュアンスを匂わせて自分の虜にさせようという意図がなかったとは言い切れないが、少なくともあのメールのやり取りだけで二人が愛人関係にあったとは言えないだろう。まあ、今となっては真実はわからないし、それを明らかにしても意味はない。遺族は愛人関係を証明できたら慰謝料を請求するのかもしれないが、少なくとも赤の他人がどうこう言う問題でもない」

僕「なるほど」

教授「しかし、あのメールが本物だとしたら、NHKはどうやってあんなメールを入手したんだろうな」

僕「たしかに不思議ですね。CCで受け取った誰かがNHKに流したんでしょうか?でも、それだと誰か他の人が読むのを知っていて、あんな親密な内容のメールを交わしてるってことになりますよね」

教授「あのメールがCCで受け取った誰かによる流出だとしたら、NHKはあのメールが愛人同士の秘密のやり取りではないということを知っていたということになる。だからCCメールの流出という可能性は低いように思うね」

僕「となると、どうやってNHKはあのメールをゲットしたんですか?」

教授「知らん。だから俺も疑問に思ってるんだ。まあ、あり得る可能性としては、誰かがあの二人のメールアカウントをハッキングしたか、理研のIT部門がサーバーに残っていた二人のメールのやり取りをこっそり抜き出したかだろう。いずれにしろ、かなり際どいことをやって入手したメールだろうよ。NHKはあの番組にかなり力を入れてたんだろうな」

僕「STAP論文を叩くために、著名な研究者を集めて座談会のようなものも開催してましたしね。あの座談会、教授にも声がかかっていたということはあるんですか?」

教授「あるわけがないだろう。俺は飲んだくれの三流老害教授だぞ」

僕「そんなことないと思うですけど、もし声がかかっていたらどうでしたか?」

教授「俺はNHKから声がかかるくらい偉いんだぞと学生に自慢する」

僕「・・・」

教授「ま、実際問題としては出ないよ。あんな公の場で自分の所属名前を明かして他人を批判なんてリスクが大きすぎる。それが仮に勝ち戦だとしてもね。ま、メリットもあるんだろうけどね」

僕「メリット?」

教授「あれだけ世間を賑わせた事件をNHKが取り上げるんだ、その番組に出れば絶対に名前は売れる。名前が売れたら、研究活動にプラスになることもあるし、それこそ執筆依頼や講演依頼なんかが来るようにもなるだろう。それに、STAP騒動は叩けば叩くほど正義の味方っぽく見てもらえる状況だからな、周りからの賞賛をもらえるだろうよ。で、そういうところで今の研究業界の悪いところをさらけ出せば、もしかしたら業界の膿を出すことも出来るかもしれない」

僕「そんなメリットがあるのに教授は声がかかっても出ないんですか?」

教授「そういうのは俺にはメリットではないからな」

僕「どういう意味ですか?」

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