教授と僕の研究人生相談所



第31回(更新日:2014年10月20日)

結婚生活に幻想を抱いてはいけない 1ページ目/全2ページ

僕「教授、今日もよろしくお願いします。本題に入る前に一つあるのですが、よろしいでしょうか」

教授「ん?やけに嬉しそうだな」

僕「この連載が掲載されている媒体に研究者マンガがあるの覚えてらっしゃいますか?」

教授「あぁ、覚えているよ。ブログの方もときどき見てる。君が貸してくれた『ハカセといふ生物』も面白かった」

僕「その作者さんがですね、僕もきっと結婚できるとツイッターで言ってくれたんです。どうですか?」

教授「なんでそんな話になってるんだ?」

僕「いえ、前回の話で、僕が研究室に籠もりっきりで結婚相手が見つからなさそう、って言ったことに対して、その作者さんが自分も研究室に籠もりっきりだったけど結婚できたから僕もきっと結婚できると書いてくださったんです」

教授「その人は優しいな。でも、その漫画家兼研究者は、研究も出来るしマンガも描けるくらい多才だ。それに君みたいなのにも優しい言葉をかけられる紳士だ。だから結婚相手も見つかったんだろう。ネコも飼っているしな。君とは違うよ」

僕「えっと、ネコを飼ってるというのは何か大事なんでしょうか?」

教授「その人のブログを見て、俺もネコと遊びたいと思ったからだ」

僕「・・・」

教授「君の結婚なんてくだらん話はやめてさっさと相談に移るぞ。今日の相談はどれだ?」

僕「はい、えっと、今回も教授が不在のときに僕が回答したものの補足というか訂正をお願いできますか?」

教授「ふん、またあれか。仕方ない、どんな相談だ」

僕「これです(メールを印刷したものを渡す)」

教授「なんだ、こっちも結婚関係の話か」

僕「はい、すみません。30代後半の男性からの相談で、研究一筋で頑張ってきたけど最近は結婚したり子どもを持ったりといった一般的な家庭生活に憧れるようになったというものです」

教授「年齢は35歳か36歳くらいかな」

僕「明記はされてませんが、おそらくその位かと。この相談、自分の未来を見ているようで辛いです。教授のアドバイスを僕も聞きたいです」

教授「ふん、君が35歳でも独身というのは事実だろうが、この相談者と君は違うだろう。この相談者は研究一筋でやってきたからこそ女性とは縁がなかった。でも、君が研究一筋になるとは思えん。君みたいな意識高い系はフラフラとやりたいことが移り変わって、何かに一筋に取り組むということはしないからな」

僕「う、確かにそうかもしれません。すみません、反省します」

教授「ま、ずっと前に君に意識高い系の欠点を話してから君は少し変わったみたいだからな。そのまま頑張って努力しつづければいいと思うぞ」

僕「はい、頑張ります。いつもありがとうございます」

教授「まあ、君のことはどうでもいい。相談に戻るぞ。で、君はこの相談に対して何て答えたんだ」

僕「えっと・・・『年齢的にまだ間に合うので今からでも婚活とかするのがいいんではないでしょうか?』です」

教授「また投げやりな回答だな」

僕「すみません・・・。でも、何て答えればいいかわからなかった、というか、35歳過ぎても結婚は出来ると信じたかったんです」

教授「まあ、今の時代、30歳後半で結婚する男性は珍しくも何ともない。男性なら、その年齢で子どもをつくるのも充分に可能だ。女性でさえ、40歳近くで初産というのが珍しくなくなってきたからな」

僕「やはり結婚市場においては、男女で年齢に大きな違いがありますか?」

教授「大ありだ。年齢というのは結婚においては非常に大きなファクターだ。特に女性の場合はそうだ。年齢と出産には非常に大きな関係があるからな。そうでない人もいるだろうが、『子どもを持つ』というのは結婚生活の大きな目的の一つだ。だが、女性の方が先にそれを達成するための限界が来てしまう。男性は40歳過ぎても子どもを持つことは充分に可能だが、女性の場合は30歳後半でも厳しい場合がある。ま、男性の場合も年齢ととも精子が劣化するようだから、若い方がいいかもしれないがね。それと、女性の場合は『見た目』というのも大事なウリの一つだからな。それは基本的には年齢とともに低下するから、やはり女性の場合、結婚市場での市場価値は年齢とともに低下して、しかもそれはある年齢で大暴落する」

僕「また、そんな過激な発言を・・・。色んな人から攻撃されそうですね」

教授「ふん、俺は事実を言ってるだけだ。本当のことを隠してると問題がいたずらに大きくなるだけだ」

僕「でも、『年齢』や『見た目』だけが結婚相手に求める用件だけではないように思いますが」

教授「もちろんその通りだ。『性格』やら『人生に対する価値観』というのも大事な用件だろうよ。だがな、結婚相手探しは慈善事業ではない。結婚市場でも当然のように市場価値の高いのから売れていく。そして、残念ながら、女性の場合は『見た目』と『年齢』は結婚市場での市場価値を決める大事なファクターとなっている。俺は間違ったことを言ってるか?」

僕「いえ、正しいと思います。でも・・・」

教授「では、君は将来結婚したいと言っているが、どんな人がいいんだ?」

僕「え?えっと、急にどんな人がと言われると難しいですね・・・。まあ、普通な感じの人でいいんですけど」

教授「見た目はどんなのがいいんだ?」

僕「そんなに高くは望みませんが、やっぱり可愛い人がいいなと思います。まあ女優とかアイドルだとか、そんなことは言わないというか言えないですが、それでも、可愛らしく顔が整ってる人がいいですね。ずっと一緒に生活するわけですし」

教授「では年齢は?」

僕「そうですね、自分より2〜3歳下がいいかなと思ってます。僕は出来れば30歳くらいで結婚できたらと思ってるので、そうすると27歳前後ですかね。もし結婚できなくて35歳とか過ぎたら、30歳前後でもいいかなと思います。でも、やっぱり子どもは欲しいので、やはり35歳は過ぎてない方がいいかもしれません」

教授「・・・」

僕「え、何かおかしなこと言ってますか?」

教授「別におかしいことは言っていない。至極まっとうだと思うぞ。至極な。ちなみに君はどんな性格の女性がいいんだ。で、どんな家庭生活を送りたいんだ?」

僕「結婚相手の性格ですか?そうですね、まあ普通な感じでいいと思ってます。普通に家庭を大事にしてくれる人であればいいですね。あ、でも、あんまり男性遍歴の激しい人はちょっと。出来れば男性に奥手で、でも二人っきりのときはイチャイチャできるような可愛い人がいいかなと思ってます」

教授「・・・」

僕「で、結婚生活というか家庭生活ですが、子どもが出来るまでは共働きで貯金を増やして、子どもが出来たら主婦になって、で、子どもがある程度大きくなったらやっぱりまた働きに出てくれるといいかなと思います。でも、ずっと共働きでもいいかなとも思います」

教授「ずっと共働きということは子どもはいなくてもいいということか?」

僕「いえ、産休・育休とかって制度があると思うので」

教授「君が取るのか?」

僕「男性は取りにくいですよね?」

教授「ルールとしては取れるはずだぞ」

僕「え、そうなんですか?でも・・・」

教授「まあいい。つまり君の希望する相手をまとめると、人並み以上の『見た目』で可愛らしく、でもあまり男性慣れはしていなくて、でも君とはイチャイチャしてくれて、年齢は30歳以下で、子どもをきちんと産んで育ててくれて、君のことも子どものことも大事にしてくれて、しかも家計を助けるために働いてくれて、しかも産休・育休が取れるようなホワイト企業に勤められるくらいの優秀な人がいい、ってことか?それが君の言う『普通の人』ってことか?」

僕「う・・・、もしかして理想高すぎますか?そんな人いませんよね?」

教授「君の希望に合う人はいなくはないよ。実際に、そういう女性を俺は何人も見てきている」

僕「え、そうなんですか!」

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