教授と僕の研究人生相談所



第32回(更新日:2014年11月3日)

研究への情熱を忘れてしまった人へ 1ページ目/全2ページ

僕「聞いてください、教授!」

教授「断る」

僕「えー、聞いてくださいよ」

教授「断られても言うつもりだったら、わざわざ聞くな」

僕「う、すみません」

教授「で、何があったんだ」

僕「研究者マンガ(ハカセといふ生物外伝)の作者様がTwitterで飲みに誘ってくれたんです!」

教授「行くな」

僕「えー。誘われた経緯とか何も言ってないのに、どうしてですか?」

教授「ふん、じゃあその経緯とやらを教えてもらおうか」

僕「前回の記事で教授が、『研究者マンガの作者と僕は違うから、研究室で籠もりっきりでもその作者が結婚できたからといって僕が結婚できるとは限らない』と言ったじゃないですか」

教授「そんなこと言ったかな。まあ、事実、君は結婚できなさそうだとは思うが」

僕「・・・。で、そしたら、その作者様が一度飲みに行きましょう、と言ってくださったんです。実物を見たら、僕も結婚できると思うって」

教授「謙遜だな。そして社交辞令だな」

僕「えー」

教授「ま、本当に誘ってくれてたとしても行ってはダメだ」

僕「えー、どうしてですか?もしかして僕だけ誘われたから拗ねてるんですか?きっと教授も一緒に行っても大丈夫ですよ!それで、一緒にサインをもらって記念撮影しましょう」

教授「本当にミーハーだな、君は」

僕「教授はサイン欲しくないんですか?」

教授「欲しいか欲しくないかと聞かれれば・・・」

僕「聞かれれば?」

教授「欲しい」

僕「じゃあ、一緒に飲みに行きましょうよ」

教授「ダメだ。俺の素性がバレる可能性は少しでも高めたくない」

僕「じゃあ僕一人で行きますよ」

教授「それでもダメだ。君の素性がバレたら俺の素性までバレる可能性がある」

僕「その作者様は人に言いませんよ」

教授「そんなことは知っている。だが、この連載をやってる人間ということを明らかにした上でリアルな世界で誰かに会うのは危険だ。我慢しなさい。その作者はサイエンスアゴラやGibcoのエッセイコンテストのパーティーなど、リアルの集まりにも出たことがある。だから、その作者と会いたかったら、そういう場所に行って一ファンとして知り合いになればいい。ただ、この連載をやっている人間という素性は隠し通さなければいけない。それが出来ないのであれば、この連載は終わりだ」

僕「う・・・。わかりました。残念ですが、研究者マンガの作者様からの有り難いお言葉は諦めます。でも教授、その作者様がそういったリアルの集まりに出てるって何で知ってるんですか?」

教授「君は何で知らないんだ。その人のブログに書いてあったじゃないか。君は本当にファンなのか?」

僕「ぐ・・・」

教授「君は本当に何でも中途半端だな。まあよい。とりあえず今回は諦めなさい」

僕「はい、わかりました。でも教授、なんで教授はそんなに素性がバレることを恐れるのですか?」

教授「俺は逆に、君はなんでそんなに危機管理意識が薄いんだ、と聞きたいがね。君はネット世代だろ、ネットの危険性は俺以上に知ってるんじゃないのか」

僕「まあ、ネットが危険だということは知ってるんですが・・・」

教授「ふん、まあいい。そろそろ本題に入るぞ。今日の相談は何だ?」

僕「えっと、今回も教授が不在のときに僕が回答したものの補足や訂正をお願いしてもよろしいでしょうか。これで最後です」

教授「どんな内容だったんだ?」

僕「高校生からの相談で、研究者への道に進んでいいものか悩んでいるというものです。で、僕は『やめた方がいいのではないでしょうか?』と回答しました」

教授「相変わらず投げやりな回答だな。まあ俺も人のことは言えんが」

僕「すみません。何かこの相談者は優秀そうだったので、そんな優秀な人が研究者への道に進んでしまったら、空きポストが益々減って僕の将来が危うくなってしまうかなと思ったりしたので・・・。ライバルは一人でも少ない方がいいかなって」

教授「ふん、君はどっちにしても偉くなれんよ」

僕「そんな・・・」

教授「この相談者は高校2年の男子か。バイオ系の研究者になることが小さい頃からの夢というか憧れだったのか。で、生物系の科目も好きで、大学受験に不利になるかもしれないけど生物を専攻したと。でも最近になってネットの情報を見ると、バイオ系に進むと将来がないということを知って、俺のアドバイスが欲しくなったということだな」

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