教授と僕の研究人生相談所



第62回(更新日:2016年3月14日)

本当にバイオ系研究者になんかなってもいいのか? 1ページ目/全2ページ

僕「教授、今日もよろしくお願いします」

教授「この連載はいつまで続くんだ?俺はもう飽きてきたぞ」

僕「そんなこと言わないでください。最近、また相談メールをいただくペースが増えてきたんです」

教授「なぜだ?俺はいつも適当なことしか言ってないのに、どうして相談しようと思うんだ?」

僕「なぜでしょう?でも、最近の相談メールは内容がかなり重いんですよね。これとかこれとか本当に大変そうです。こっちのも辛そうですよね(プリントアウトした相談メールを指差しながら)」

教授「どれも長文メールだな。書き直してくるように。もっと短いメールでないと読む気すら起きん」

僕「そんなこと言わないでください。困っている事柄を、背景も含めて出来るだけ詳しく教えてくださいと読者にお願いしてるんですから」

教授「ふん。だから相談メールが長くなってるのか」

僕「はい」

教授「まぁいい、今日はどの相談メールに答えればいいんだ?」

僕「えっと、先日メールでお伝えしたように、今日はこちらの相談メールでよろしいでしょうか。最近、頂いたこれとかこれなんかも結構すぐに回答した方がいいかなとも思ったのですが、今日は予定どおり、こちらの相談をお願いします」

教授「志望大学に落ちたという相談か?」

僕「はい。相談者の方はバイオ系研究者になることを夢見ているらしいのですが、1浪したにも関わらず、第1志望の某国立大学には落ちてしまったようで、某有名私大にも落ちた結果、滑り止めの某私大の某理系学部にしか受からなかったようです」

教授「勉強の仕方がまずかったんじゃないか?それか、そもそもオツムがそんなに良くないんじゃないか?」

僕「相談者の心を折りつつ煽らないでください」

教授「ふん。で、相談内容は?」

僕「えっと、いくつかあるんですが、まずは滑り止めの大学に入学するか、もう1浪するか、でアドバイスをもらいたいようなんです。でも、相談者本人は金銭的なものや、入試勉強をする気力が衰えてしまったとかで、2浪という選択肢を取ろうとはあんまり考えてはいないようです」

教授「本人がそんな気なら2浪しても意味はないだろうよ」

僕「はい、僕もそう思います。実はこの相談メールはかなり長いんですが、ちょっと解読が難しいところがあって、相談者の意図していることを理解するのが難しいんです。でも、おそらく今回のメインの相談は、滑り止めの大学なんかに行っても将来研究者になれるかどうか、ということを聞きたいんではないかと思います」

教授「研究者になるだけなら、どこの大学に行ってもなれるだろうよ。なんでそんなことを聞いてくるんだ?」

僕「今回の相談者は教授のファンであるらしく、これまでの連載もずっと読んできたらしいんです」

教授「こんな連載を読んでるから大学入試に落ちるんだ。もっと勉強しなさい」

僕「そんな手厳しいことを言わないでください。まだ10代の若い読者なんですから」

教授「ふむ、確かにそうだな。1浪ということは18とか19か。じゃあ平成生まれだな」

僕「教授、何を言ってるんですか?今は平成28年ですよ。この相談者が生まれたのは平成になってから10年くらい経ってからのことです」

教授「この業界は英語が公用語だからな、年号表記も西暦がデフォだ。平成での表記が必要な書類があると、俺はいつもネットで今が平成何年かを調べている。そうか、もう平成28年か。ん、ちょっと待てよ。平成28年ということは、すでに平成生まれの博士が誕生しているってことか!?」

僕「はい、そうだと思いますが。ちなみに僕も平成生まれですよ」

教授「なんと・・・。じゃあ君は昭和天皇が崩御されたときの世の中のあのザワザワとした雰囲気を味わっていないのか?」

僕「えぇ、僕が生まれる前のことですし」

教授「そうか・・・」

僕「・・・」

教授「・・・」

僕「教授?」

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