教授と僕の研究人生相談所



第78回(更新日:2018年2月11日)

教授はバイオ業界を清浄化しようと努力している人の味方です 1ページ目/全2ページ

教授「どうした?元気がないな」

僕「教授、iPSセンター(CiRA)の捏造のニュース見ました?」

教授「ああ見たよ。それがどうしたんだ?」

僕「なんていうか、日本を代表するような研究機関での捏造にちょっとショックを受けてるんです」

教授「君の大好きなSTAP事件だって、日本を代表する研究機関であるところの理化学研究所で起こった捏造だぞ」

僕「いやまあそうなんですが、何ていうか、あの山中博士が所長を務めるiPSセンターって日本のバイオ研究の良心というか最後の砦と言うか・・・って何を言ってるかよくわかりませんよね・・・」

教授「ま、君の気持ちは何となくわかるよ」

僕「ありがとうございます。山中博士のカリスマ性があっても、捏造は防げないんですね・・・」

教授「カリスマ性と捏造防止は関係ない」

僕「でも・・・」

教授「ま、気持ちはわかる」

僕「iPSセンターって捏造対策をきちんとしていた印象があるんですが」

教授「あそこの捏造対策はかなりしっかりしてるよ。実験ノートの管理もかなり厳しいしね」

僕「え、教授ってiPSセンターの内情に詳しいんですか?」

教授「俺みたいな底辺三流老害教授がiPSセンターのことに詳しいと思うか?そこで働いてる奴に聞いただけだよ」

僕「教授ってやっぱり色んな知り合いがいるんですね。すごいです」

教授「ああそう(僕の賞賛の言葉には全く興味がないふうに)」

僕「そういえば教授、昨年の最後の更新で、『来年も当然のように捏造ニュースは出てくる』とか『世の中に出ていない捏造もまだまだあるし、かなり大きな捏造が大御所ラボで現在進行形で行われているという情報もあちこちで耳にする』と言っていましたよね。それって、ひょっとしてiPSセンターの捏造も含まれてたりしましたか?」

教授「シマシタヨ」

僕「え、そうなんですか!?」

教授「片言にはもう突っ込まないんだな」

僕「片言はどうでもいいです。そんなことより、教授は今回のiPSセンターの捏造のことを知ってたんですか?」

教授「知ってたというと語弊がある。俺が聞いていたのは『iPSセンターで怪しいことをしている研究者がいる』ということだ。あと、その『怪しい研究者』が出した『怪しいデータ』は既に論文になっている、ということも聞いたな。だが、具体的なことは聞かなかったから、俺の聞いた捏造情報が、今回のニュースと同じかどうかはわからん」

僕「ということは、もしかしたら他にも捏造してる研究チームがiPSセンター内にあるかもしれないってことですか?」

教授「どうだろうな。ま、いずれにしろ、あれだけきちんと捏造対策をしていても、あんな杜撰な捏造データが論文になってしまうんだ。今回のiPSセンターの捏造報道を見た人間は、『捏造するという強い意志を持った実験者がいたら、どんなシステムでもその捏造を防ぐことは難しい』っていうことを実感したんじゃないか」

僕「そうかもしれません。とても残念ですね」

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