海外ラボリポート



平野有沙 博士 〜米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校から(2015年10月7日更新)

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アメリカの大学

よく海外の事務は適当、仕事が遅い、などという話を聞きますが学生・ポスドクのサポートは熱心にやってくれます。特に一番心配な税金関係やビザ関係の書類の用意も大学がしっかりやってくれて大して大変ではありませんでした(まぁ時々忘れているので、メールで思い出させてあげる必要がありますが...)。

UCSFは特に西海岸だからかほとんどが留学生なので、大学の専門部門がワークショップなどを開催しないと税金・ビザ関係がめちゃくちゃになるのではないかと思います。とにかく、外国だからといって気負う必要はありません。

あと日本と違うな、と感じることは、UCSFは大学院大学で学生が少なくほとんどがポスドクであるためか、ポスドクのためのキャリア支援にとても力を入れています。企業セミナー、アカデミックポジションの募集、キャリア講習、女性研究者のためのキャリア講習、ポスドクが口演者のセミナーなどのイベントの通知が毎日メールで届きます。

日本ではポスドクが企業に就職するには自分で動かなければならない場合が多いと思いますが、アメリカではPh.D.の需要は高く、ポスドク経験者を限定に募集をかける企業もあるため大学と連携しやすいのだと思います。さきほど、ラボのポスドクがばたばたと辞めていったと書きましたが、彼らもすぐにバイオテクノロジー系の企業に就職が決まりました。あと日本人でもポスドクで来てそのままアメリカで企業就職、というパターンも聞きます。


筆者が働いているRock Hall(右奥)と
キャンパスに置かれた-80℃のフリーザー(手前)。
カリフォルニア州では建物の建設費用の一部を
アートに使用することが義務付けられている。
UCSFのキャンパスにはピラミッド、-80℃フリーザーなど
意味不明なオブジェが多く、
ときどき新しいオブジェが誕生します。

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