ポスドク座談会



前編 2ページ目/全5ページ(更新日:2011年6月15日)

アメリカでポスドクをする上で辛かった点

Bさん:私からですか・・・?えっと、そうですね、ありきたりですが英語がわからないのとお給料が少ないことが辛いです。

Eさん:永遠の悩みですね(笑)。英語は本当に大変だと思います。相当の覚悟で勉強するか、英語スピーカーの恋人もしくは配偶者を作るかしないと厳しいですね。あ、セクハラの意図はないです。すみません。

Bさん:セクハラとは思ってないから大丈夫です(笑)。でも、やっぱり英語は大変なんですね。私はアメリカに来たら英語がすぐに喋れるようになると思っていたので、自分の英語力が上達しないことに落ち込んでいます。

Cさん:英語は本当に辛いです。でも、日本にいる人はアメリカに来て英語が上達しないはずはないと思っていることが多いですよね。アメリカに来て半年くらい経ったとき後輩からメールで「英語が話せるっていいですね」って言われましたからね。「英語は今も全然わからないよ」って返事をしても、謙遜してるとしか思われなくて困ります・・・。ところで、こちらのポスドクのお給料は安いのですか?僕は、日本からフェローシップをもってきていて、まあ金額は少ないので貯金を切り崩してはいるのですが、こちらの給料の状況は全く知らないです。こんなことを聞いてもいいでしょうか(笑)。

Dさん:ポスドクの給料は悲惨ですね(笑)。

Aさん:そうですね。アメリカのアカデミア、特にポスドクの給料は低いですね。一応、NIHがポスドクの最低給料の指標を出してはいますが、有名な大学やラボでは守られていないことが多いですよね。

Eさん:ポスドクの職だと、5万ドル強で頭打ちのことが多いでしょうか。今はNIHのグラントの状況が厳しいのでポスドクで4万ドルもらえるとラッキーというところかもしれません。場所にもよるかもしれませんが。

Bさん:えっ、私そんなにもらってないです・・・。

Cさん:僕の周りの人、日本人で医師なんですが、日本からもアメリカからも給料が出ない状態で来る人は珍しくないように思います。そういうことって日本人以外では珍しいですか?あと、Ph.D.の人で無給の人は珍しいんでしょうか?

Eさん:外国人の場合、完全に無給でポスドクとして来ることは、まずないでしょうね。フェローシップを自国で獲得してから来る人はいるかもしれませんが、生活費など全て自分の貯金から出すというのは、僕が知る限りでは日本人のお医者さんくらいかと思います。

Dさん:Ph.D.の人は貯金なんてないですから、完全無給で留学だと生活そのものが成り立たないです。自分の親や配偶者の親から援助してもらっている人もいると聞きますが、そういうのは稀だと思います。

Aさん:言語とお金は私たちのような外国人研究者には常についてまわる問題ですよね。ところで、皆さんは差別とかで苦労したことってありますか?私は幸いにしてそういう問題には遭遇していないのですが、差別されているみたいなことを言う日本人に何回か会ったことがあります。

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