医学生物学研究者のための英文履歴書作成講座



第1回(更新日:2011年6月20日)

英文履歴書とは? 1ページ目/全3ページ

職を探すとき、ほぼ全てのケースで必要となってくる書類があります。それが“履歴書”です。履歴書には自らの学歴や職歴、さらには自分の能力を客観的に示すような経歴を記載することになります。

日本の場合、履歴書には決まったフォーマットがあり、定められたフォーマットの空欄を埋めることで履歴書が出来上がります。また、日本では終身雇用が今も続いているため、履歴書を作成したのは新卒採用のときの就職活動(=学生時代)のみ、という人も珍しくありません。

しかし、欧米における履歴書の位置づけは日本の履歴書とは少し異なります。

ご存知のように、欧米では転職が珍しくありません。転職活動の際には、当然のことながら履歴書が必要となり、自分の職務能力や経験を充分にアピールする必要が出てきます。

日本の場合は、学生のときに履歴書を作成するため、職歴や職務能力の記載よりも学生時代の活動などをアピールすることに重点が置かれます。これは、日本企業が学生を採用するとき、企業が彼らの将来性を重視していることも影響しているのかもしれません。しかし、欧米において研究職を希望する場合、学生時代のサークル活動などをアピールしても採用されることは難しく、自らの研究能力を正当にアピールする必要があります。

また、英文履歴書には決まったフォーマットがありません。そのため、自らを最もアピールできるような形式で履歴書を作成することになります。しかし、英文履歴書を作成したことのない日本人研究者の中には、「名前・生年月日・学歴・論文・学会発表だけ」という非常にシンプルな(魅力のない)英文履歴書を作成してしまうこともあります。

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