医学生物学研究者のための英文履歴書作成講座
Tweet第2回(更新日:2011年7月6日)
良い英文履歴書 2ページ目/全2ページ
英文履歴書を作成するということは、日本的な価値観とは異なる組織で働くことを希望するということです。そのためには、日本の常識とは違う採用審査を通過しなければなりません。より端的に言えば、求職者が「すぐに使えるか・使えないか」が採用基準となります。(日本では、「将来性があるか」や「周りから浮かないか」などが重視されることが多いです)
先輩の英文履歴書をテンプレートにした場合や日本語の履歴書を英訳した場合によくある項目には、
・顔写真
・生年月日
・性別
などがあります。これらは、日本では採用側が必要とする情報なので履歴書に記載することが必須です。しかし、英語圏では上記の情報は記載しないことになっています。
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それでは今回のまとめです。
1.良い英文履歴書とは「希望の職に採用される可能性を少しでも上げる履歴書」である
2.日本に基盤を置いている人の英文履歴書を完全に信用することは危険である
3.英文履歴書には「顔写真」「性別」「生年月日」は必要ない
さて、最後になりましたが、注意点を一つ。先生なり先輩の英文履歴書は英語圏の価値観とは異なる可能性が高いと書きましたが、仮に皆さんの先生や先輩が英文履歴書の書き方をレクチャーしてくれたら、それは素直に聞いておきましょう(その通りに履歴書を作る必要はありませんが)。
無駄に口答えや反論をすると、いたずらに反感を買う恐れがあります。良い履歴書を書くことは大事ですが、研究者として生きていくためには目上の研究者と良い関係を築いていくことが大事です。しかも、この点は英文履歴書を書く上でも非常に重要です。
なぜか?という回答は次回にご説明します。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。次回もどうぞ宜しくお願いいたします。
執筆者:BioMedEigo, LLC
BioMedEigo, LLC(http://biomedeigo.com)
医学生物学分野の日本人研究者を語学面でサポートすることを目的として、ハーバード大学医学部に在籍する研究者らが設立した会社です。 Twitter(http://twitter.com/#!/BioMedEigo)で英文履歴書作成のtipsなどを紹介しています。