医学生物学研究者のための英文履歴書作成講座



第3回(更新日:2011年12月21日)

Referenceの重要性 3ページ目/全3ページ

それでは、Referenceをどのように英文履歴書に書けばよいのでしょうか?

方法は2つあります。

1)「References: Available upon request」と記すにとどめ、具体的な情報は書かない

2) 予め2〜3人のReferenceの情報(名前、職位、電話番号・メールアドレス、求職者との関係)を履歴書に記しておく

前者は、採用側からリクエストがあった場合にすぐに(通常は1日以内)Referenceの情報を渡せるようにしておく必要があります。後者は、もし状況が許せば最善の選択肢となります。ただし、前者のように書いたことが原因で書類で落とされるということはないので、どちらにするかで迷ったら前者を選んでも問題はありません。

ちなみに、Referenceの項目を書かないという選択肢もありますが、Referenceの項目を書いている求職者との比較になった場合は、やや不利になるのでお勧めはできません。

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 それでは今回のまとめです。


1. 米国での採用基準を一言で表すと「即戦力に成りうるかどうか」になる
2. 採用側は求職者のReferenceからのコメントを採用可否の判断材料に使う
3. 英文履歴書にはReferenceの項目を記載することが望ましい

Referenceになる人は、通常は自分より目上の人となります(先輩もしくは先生・上司)。そのため、自分のReferenceとなってくれそうな人とは、普段から良い関係を築くように心がけることをお勧めします。

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今年も残り僅かとなりました。年末年始は、これまでの1年間の振り返りと新しい1年の抱負を考える絶好の機会だと思います。履歴書の作成および更新も、これまでの自分の研究人生を振り返るために役立つのではないでしょうか?この連載が、読者の皆様が英文履歴書を作成する上で少しでもお役に立てれば幸いです。

来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。良いお年をお迎えください。


執筆者:BioMedEigo, LLC

BioMedEigo, LLC(http://biomedeigo.com
医学生物学分野の日本人研究者を語学面でサポートすることを目的として、ハーバード大学医学部に在籍する研究者らが設立した会社です。 Twitter(http://twitter.com/#!/BioMedEigo)で英文履歴書作成のtipsなどを紹介しています。

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