医学生物学研究者のための英文履歴書作成講座



第7回(更新日:2012年10月31日)

英文履歴書のフォーマット:2ページ目以降の注意点

前回は英文履歴書の1ページ目に記載する内容に関して紹介しました。今回は2ページ目以降について触れようと思います。

1ページ目は基本的には事務的な情報を記載するため、他の人との差別化はそれほど出来ません。しかし2ページ目以降は、英文履歴書に定まったフォーマットがないことから、履歴書を作成する人の個性が表れ、魅力的なものとつまらないものの差が非常に激しくなります。

特に英文履歴書というものに書き慣れていない日本人研究者の場合は、2ページ目以降は論文と学会発表の羅列だけということになってしまいます。それでは、仮にそこそこの業績があったとしても、魅力的な履歴書にはなりません。もっと言えば、普通の業績の研究者ですと、そのような“シンプル”な履歴書では希望の職に採用されるのはほぼ不可能となってしまいます。

日本で一般に流通している履歴書用紙には、多くの場合は「文章で何かを書く」項目が用意されています。それと同じように英文履歴書にも自分の履歴を「文章で伝える」必要があります。そして、この文章で伝える(=英作文)ということが日本人研究者が最も苦手とするものの一つなのです。

ただし、このことは皆さんが思っているよりもずっと簡単なことで、いくつかの決まりを守ればほとんどの場合はすぐに書けるようになります。次回は英文履歴書に必要な英作文に関して紹介していこうと思います。


執筆者:BioMedEigo, LLC

BioMedEigo, LLC(http://biomedeigo.com
医学生物学分野の日本人研究者を語学面でサポートすることを目的として、ハーバード大学医学部に在籍する研究者らが設立した会社です。 Twitter(http://twitter.com/#!/BioMedEigo)で英文履歴書作成のtipsなどを紹介しています。

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