博士女子のための就職活動Tips



第13回(更新日:2012年10月22日)

どうしても面接で緊張して上手く話せない場合

「第1回:はじめに」から読む

今は新卒採用での正規雇用を逃してしまったら、その後はひたすら非正規雇用だと色々なところで言われています。そのため、面接のときは普通はとっても緊張してしまうものです。きっと周りの人も面接のときは緊張していると思います。そんなに心配しなくても大丈夫です。

とはいえ、緊張しまくってしまうと上手くいくはずの面接も寂しい結果になってしまいます。私もあまり面接は上手に出来ませんでしたが、自分で気をつけたことや、一緒に面接をしていて上手だなと思った人の仕草を挙げてみます。


 ・ひたすら練習をする:面接が苦手ならば、ひたすら練習するしかないと私は思います。自分で納得いくまで練習すれば、緊張度合いも軽減すると思います。特に、自己紹介・志望動機・自分の長所は、まず紙に原稿を書いて、それを覚えるまで音読します。そして、その後は鏡を見ながら(原稿を見ずに)ハキハキとつっかえなくなるまで練習します。自己紹介・志望動機.自分の長所は、それぞれ15秒、30秒、1分、3分、5分のバージョンを作っておくことをお勧めします。それだけのレパートリーがあれば、いざというときにでも慌てることなく受け答えができます。

・わからない場合は素直にわからないと言う:面接は志望者の知識だけを問う場ではありません。むしろ、志望者の人間性を総合的に見る場です。そのため、答えがわからない質問が来た場合には、適当に嘘をつくのではなく、正直にわからないと伝える勇気も必要です。ただし、今はコミュニケーション能力が重視されているため、単に「わかりません」だけではなく、会話のキャッチボールが出来るような形で「わかりません」と伝える工夫が必要です。

あまり良い例えではないかもしれませんが、「あなたの研究室の教授は昔○○に留学していたよね?そのときはどんな研究をしていたのか知ってますか?」などという質問に答えがわからない場合は「○○先生が○○に留学していたことは知りませんでした。すみません。私は海外での研究室がどのようなものか興味があるので、明日研究室に行ったときに○○先生に留学時代のことを聞いてみようと思います。」と言うように「わかりません」に+αのことを加えるようにすると良いと思います。

・圧迫面接をされても動揺しない:今は昔ほど明らかな圧迫面接はなくなりましたが、それでも不機嫌な感じで高圧的に接してくる面接官はいます。そういう場合は、おどおどする必要はなく淡々と受け答えするように心がけましょう。いたずらに弱気になったり、ケンカ腰になったりするのは絶対に避けましょう。ただし、セクハラ紛いのことをされた場合には、毅然とした対応をすることをお勧めします。セクハラ紛いのことをしてくる場合は内定の可能性は低いので、それを我慢しても無駄だと思います。

・笑顔を忘れない:ニヤニヤしたりヘラヘラするのはダメですが、きちんとした姿勢で笑顔を保つのは重要です。鏡を見て自分の表情をよく観察しながら練習することで感じの良い笑顔をつくれるようになると思います。ただし、その練習のときは周りに人がいないことを確認しましょう。練習中に他の人に見られるととっても恥ずかしいです。

*本連載は、2008年と2009年に都内で配布された「理系女子のための就職活動応援パンフレット」の一部を改変・加筆したものです。

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