教授と僕の研究人生相談所



第12回(更新日:2014年1月13日)

捏造は捏造であると見抜ける人でないと(研究をするのは)難しい 1ページ目/全2ページ

僕「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」

教授「これをやるのも久しぶりだな。今年もまだ続けるのか?」

僕「もちろんです。今年1回目は、前回までに頂いた2通のうち、選ばなかった方の相談内容をお願いします」

教授「そんなこともあったな。で、もう1つの相談って何だっけ?」

僕「教授はきっと忘れてると思ったので、もう1回プリントアウトしてきました。これです(相談内容が書いてあるプリントを手渡す)」

教授「あぁ、これか。思い出したぞ。内容が非常にディープだったから後回しにしたんだ」

僕「えぇ、かなり深刻ですよね」

教授「これは相談というより告発じゃないのか?」

僕「そうかもしれません。読者の方に相談内容を簡単に説明をすると、相談者は某有名ラボの大学院生なのですが、そこの研究室では実験結果の捏造が日常的に行われているけれど自分はどうすればいいでしょうか、というものです」

教授「メールの文面には実名とか具体的な捏造操作とかが書いてあるから、かなり思い詰めての告発を兼ねた相談なんだろう。で、この実名とかは出してもいいのか?」

僕「BioMedサーカス.comの編集部の意向としては、この相談内容に関しては出来れば身元が特定できるような情報を出すのを控えてもらいたいようです。ただ、最終的には僕らの判断を尊重してくれるようです。どうしますか?」

教授「出さない方が無難だろう。余計なトラブルに巻き込まれるのは俺は避けたいからな」

僕「ですよね。でも、この相談者はこれからどうすればいいのでしょうか?」

教授「知らん」

僕「え、それだと文章が書けませんよ」

教授「ああ、そうだった。これは人生相談みたいなものだった。すっかり忘れていたよ」

僕「・・・」

教授「まあ捏造なんてのは、今のバイオ業界では珍しくもなんともない」

僕「え、いきなりの問題発言ですね。これ、新年1回目の記事なんですけど」

教授「何を言ってるんだ、世の中いたるところで捏造だらけじゃないか。食品偽装、年金記録の捏造、耐震偽装、犯罪記録の捏造、裁判所や警察での証拠や調書の改ざん、新聞記事の捏造、学歴詐称、なんかがあって、どうしてバイオ研究だけに捏造がないと言えるんだ?しかも、今のバイオ業界は日本人よりも遥かに倫理観が低い国の人間が大量にいるんだ。そんな状況で捏造がないと信じるのは、テレビに出てるアイドル達が清純だと信じているオタクよりも愚かだ」

僕「・・・全方位に喧嘩を売ってますね。この連載、もしかしたら今回で終わってしまうかもしれませんね」

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