海外ラボリポート



Hajime0123 博士 〜米国ミネソタ大学から(2012年03月07日更新)

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前述の研究機関ITDDはGeorg先生がミネソタ大学教授着任と同時に設立したドラッグ・ディスカバリーセンターで、大きな建物の4階から6階に渡る非常に贅沢な研究環境でした。4階には有機合成用のラボが2つに大量合成用のラボが1つ、5階は生理活性物質を見つけるHigh throughput Screening(HTS)、6階はコンビナトリアルケミストリー・分析化学・自動精製用のラボがあります。オフィスは2、3人でシェアする形で、すべて実験室とは別になっていました。Georg先生は非常に物腰の柔らかい先生で、当時研究室に入れるのか不安だった自分は、既に自分のオフィスが割り当てられていることに驚いたのを覚えています。


ITDDが入っている研究棟

入室後は実験に明け暮れます。週100時間働いたときもありました。ただ、ラボ自体はアメリカの中でも特に自主性の高い環境で、何時に来ても何時間働いても、誰も何も言いません。モチベーションの管理がとても重要になり、4年半で卒業する人もいれば、Ph.D.を取るまで6年以上かかる人もいます。

毎週1回グループミーティングがあり、自分の研究成果を発表する人が1人、もう一人は自分で選んだトピックに基づいて最近の研究動向を発表します。研究室には30人以上の人が所属していたため、だいたい2、3ヶ月に1回発表が回ってきます。この発表も激しく自主性が高く、研究動向も論文1枚について発表する人もいれば、ある程度広いトピックを選んで何十報をまとめて発表する人もいます。

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