ポスドク座談会



後編 1ページ目/全5ページ(更新日:2012年7月26日)

*座談会参加者の紹介

 Aさん(男性・在米6年・Ph.D.)
 Bさん(女性・在米2年・Ph.D.)
 Cさん(男性・在米1年半・M.D., Ph.D.)
 Dさん(女性・在米4年・Ph.D.)
 Eさん(男性・在米8年・Ph.D.)

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Aさん:それでは、ここら辺で留学のメリットのような前向きな話をしていきましょうか。何かありますか?

Bさん:私は海外に来れたということが最初はすごく嬉しかったですね。英語でコミュニケーションをとって実験している!とかで感動したりしてましたし。なんか単なるミーハーな意見で恥ずかしいですね。あとは、色々な国の人と交流が出来るということもメリットだと思います。私がいるラボは小さいのですが、それでも日本人以外の人と同じ時間を過ごすと、色んな考え方があるんだなぁと刺激になります。

Eさん:そうですね、やっぱり留学のメリットを挙げるときは、自分の視野が広がるというのは外せないですよね。日本にいるとわからないことが多いですからね。

Aさん:こっちに来てわかったことってどんなことがありましたか?

Eさん:アメリカはそんなに研究進んでいるわけではないよ、とかアメリカ人は案外バカですよ、とかかな。あ、また後ろ向きな表現ですね(笑)。

Dさん:でも、本当にそうですよね。私はこっちに来る前はアメリカは実力主義とか思ってましたけど違いますね。アメリカン・ドリームなんて所詮はマスコミとかが勝手につけたイメージなんだと少しずつわかってきました。

Aさん:確かにそれは思いますね。論文を通したり、研究費を取ったりは、派閥みたいなのが関係していることがありますよね。僕が持ってるフェローシップみたいなグラントも、結局はボスの人脈なりツテで取れたようなものですし。その意味では、こちらでも、しがらみのようなものはあちこちにあるんだなあと思いますね。

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