ポスドク座談会
Tweet後編 5ページ目/全5ページ(更新日:2012年7月26日)
編集部:途中で口を挟んでしまってすみません。皆様のお話をもっともっと聞いていたいのですが、そろそろ時間が・・・。最後に一言ずつ今日の感想と日本にいる若い研究者向けへのメッセージをお願いできますか?
Aさん:今日の座談会はとても有意義な時間でした。時間が本当にあっという間に過ぎ去った感じです。メッセージですが、今は研究者としてアカデミアで生きていくことが難しくなってきていると思います。特にネットなんかでは、色々と言われていて博士課程に進む事やポスドクになる事を出来るだけ避けようとしている人が多くなってきていると聞いています。確かに、昔よりもアカデミックのキャリアパスは大変になってきてはいると思いますが、ネットの情報だけが正しいということでもありません。そのため、研究に興味のある人はぜひ周りの雑音に惑わされずに目標に向かって頑張ってもらえればと思います。根性論みたいですが、頑張っていれば仮にその道で失敗したとしても他の道が見つかると思います。
Bさん:私も、若い人にはぜひ夢を持って頑張っていって欲しいと思います。色々なネガティブな情報もありますが、総合的に見ると研究職は楽しいと思います。こんなことを偉そうに言える立場にいるわけではないんですけど。でも、今日は本当に楽しかったです。私は皆さんの発言に聞き入ってしまって、ほぼ聴衆としての参加っぽくなってしまいましたが、とても勉強になりました。
Cさん:今日は本当に色々なことが聞けて勉強になりました。願わくば、こちらに留学した直後に今日聞いたことを知っておきたかったです。メッセージですが、医学部生に向けてということで、ぜひ一度は海外に出ることをお勧めします。仮に医局とつながりのあるラボへのお客様留学でも、得られることは多いと思います。頑張ってください。
Dさん:私は出来ればアメリカに残りたいなと思っていたので、こちらの負の部分も見られてとても勉強になりました。今日の座談会がどのような形でまとめられるか今から楽しみです。今回の座談会は色々な貴重な情報が含まれているので、若い人たちにはぜひ読んでもらって、研究業界の明暗をどちらも良く理解した上で研究者として頑張っていってもらえればと思います。あと、今日の座談会では日本の嫌な面を少し強調しすぎてしまったかもしれないですけど、私は日本を出て日本の良さを再認識しました。日本は良い国だと思います。でも、日本の良い面というのが少しずつ消えていっているような気もしています。そういったことに対して私が何か出来るかはわからないのですが、海外にいる日本人の一人として、少しでも日本の良さを他の国の人にも伝えていければとも思っています。
Eさん:今日はどうもありがとうございました。何やらネガティブなことを喋りすぎてしまったようで少し反省しています。8年もアメリカにいれば、悪い面もたくさん見えてきてしまうものなんですよね。すみません。若い人へのメッセージですが、研究業界は楽しいところもありますが、間違った道をズルズルと歩いてしまうと取り返しのつかないことになってしまいます。ですので、どこで方向転換をするか、どこまで頑張って駄目だったら諦めるか、などをきちんと考えておいた方がいいかもしれません。仮に研究業界で上に上り詰めなくても、周りから失敗だと後ろ指をさされたとしても、結局は自分が自分の人生をどう捉えるかが重要なので、辛いときでも前向きに頑張ってもらえればと思います。まあ失敗している僕が言っても説得力ないですが。
Aさん:いえいえ、Eさんが失敗なんてことはないですよ。
Cさん:えぇ、そうですよ、今日はEさんには本当に色々と教えてもらいましたし、勉強になりました。
Bさん:まあ人生の幸せは人それぞれですもんね。Eさんを見ていると、これからも充実した幸せな人生を過ごすのかなと思います。
Dさん:えっと、私も何かEさんにフォローしないといけないですか?(笑)
Eさん:無理しなくてもいいですよ(笑)
Dさん:というのは冗談で、Eさんの長年の自分自身のご経験による情報の幅広さや奥深さはすごいなと正直思いました。これからもいっぱい色々教えてください!
Eさん:今日はお話しできなかった失敗談はまだまだあるので、いつでもどうぞ(笑)
編集部:それでは今日は本当にありがとうございました。